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タッチ・オブ・スパイス [2005年 レビュー]

タッチ・オブ・スパイス」(2003年・ギリシャ) 監督・脚本:タソス・ブルメティス

 映画って基本は自国をマーケットに作っていますから、その国の事情を知らないと楽しめない外国映画は多々ありますよね。
 この「タッチ・オブ・スパイス」もそうです。「なんだかおもしろい映画らしいよ」って巷の評判だけでボーッと観てしまうと確実に失敗します。僕みたいに(笑)。
 この作品の場合は【ギリシャとトルコがこれまでにどんな関係にあったか】と【イスタンブールという街がいかに歴史に翻弄された街だったか】を少々かじっておくと楽しめると思います。そうでないとアタマの上に何度か「?」が現れることになるでしょう。

 判りやすく言うと「トルコに住んでいたギリシャ人がイスタンブールを追われる頃のある家族の物語」です。主役はスパイス屋を営んでいた老人の孫。おじいちゃん子だった少年は戦争の影響で祖父と離れ離れになり、また初恋の相手だった女の子とも別れる羽目になります。
 祖父からスパイスの効能を学び、初恋の女の子との“おままごと”を通して料理の面白さを知る。やがて少年は小学生にして料理の天才と呼ばれるようになるのですが、のちに天文学者になる。
 …ちょっと面白い展開ですよね。でもこの流れ、映画の中では時系列で紹介されません。ここら辺りの構成は面白いと思います。
 個人的には初恋の女の子にまつわるエピソードが意外で面白かったな。
 それと美味そうな料理が並ぶ映画は絵がキレイで面白いし、料理の上手い男はカッコイイ。ちくしょう、もっと勉強しよう(笑)。

 僕はギリシャとトルコの事情を知らずに観たせいで、この映画本来の良さを汲み取れずに終わった気がします。残念。いつかもう一度観ようと思います。

タッチ・オブ・スパイス DTSスペシャル・エディション

タッチ・オブ・スパイス DTSスペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/09/16
  • メディア: DVD

 

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コメント 2

po-net

同感でございます。もっと勉強してから見ればよかったなぁ。
宇宙や人生や色々なものをスパイスに例える辺りがなかなか
面白かったです。それにしてもお料理が美味しそうだったですねぇ~☆
by po-net (2005-10-13 20:45) 

ken

ここだけの話ですが、
僕の会社も「spice」という単語が入った社名なんです。
この単語を会社名に使おうと思ったのは僕なんですけど、
それくらい「スパイス」とは奥の深いものだと思っています。
料理は美味しそうでしたよね(笑)。nice!ありがとうございます。
by ken (2005-10-14 02:00) 

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