オズの魔法使 [2005年 レビュー]
「オズの魔法使」(1939年・アメリカ) 監督:ヴィクター・フレミング 主演:ジュディ・ガーランド
昔の映画には「子供の頃に観ておきたかったなあ」と思うものがいくつもあります。
悪口を言うわけじゃないけど、僕は親と一緒に映画を観た記憶がほとんどありません。
強烈に覚えているのは、親父と一緒に奥道後温泉というところでヤクザ映画を観たことと、オフクロに連れられ妹と2人で東映まんが祭りを観たことだけ。
中でもオヤジと一緒に観たヤクザ映画には、ハサミで男のイチモツを切り取るというムチャな描写があって、それから僕は何度も夢に見てはうなされるという経験をしたことがあります。だから未だに東映のヤクザ映画は1本も観ていません。
今なら親父に言いますね。「頼むからハサミでナニ斬る映画じゃなくて、『オズの魔法使』を見せてくれよ」って(笑)。子供はもっと違う夢を見るべきです。まったく。
話はいきなり脱線しましたが、僕は初見でした。
そして純粋にたまげました。こんな映画を第2次大戦の2年前に作っちゃってるアメリカってどんな国やねん!…ってツッコミたくもなりますって。
しかもこの作品が日本で公開されたのは1954年。アメリカ公開から15年後。終戦から9年後のこと。当時この映画を観た日本人は、あまりの面白さにそれこそ腰が抜けたんじゃないかと思いますね。ジュディ・ガーランドはおそろしくカワイイしさ。
「じゅでい・があらんどっちゅうおなごは、ふとか美人たいねー!」
ウチの死んだじいちゃんが観てたらこう言うだろうなあ(笑)。
もちろん驚くのはジュディの可愛らしさだけでなく、この作品のスケールの大きさもそうでしょう。特にプロダクションデザインと特殊効果は当時のものとしては目を見張るものがあります。
出演者たちのパフォーマンスもいい。僕はマンチキンの「ペロペロ飴組合」がツボでした(笑)。
ストーリーを理解していてもあっという間の102分。童話の映画化作品としては最高傑作の部類に入る作品…っていまさら僕が言うことじゃありませんね(笑)。
きっとまた観たくなるはずなので買うことにします。メイキングもよく出来てたしね。
ジュディ・ガーランドがメチャクチャかわいかったんですよねー★子供の頃凄く憧れて、後に舞台でドロシー役を演じた時は凄く嬉しかったことを思い出します…遠い昔の話しですが…。。
東映のヤクザ映画の思い出話し、ちょっと吹き出してしまいましたm(__)m私は両親に感謝することにします(^^ゞ
by (2005-08-17 04:41)
良いご両親に恵まれて良かったですね~(笑)
ウチの両親は結婚前デートで洋画を見たとき、「字幕読むのが面倒だ」と
オヤジが不機嫌になって以来、映画デートはしなくなったらしいです。
なにせ「チャンバラ映画」大好きオヤジでしたからねえ。
だからって子供連れてヤクザ映画なんか観るなっての(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2005-08-17 05:11)
うわー、数日前に買ったんです。
「オズのドロシー」という喩えが自分の分野で引用されることも
多く、17歳のカルテでもシーンが使用されていましたね。
だからみようと思って買いました。数分みたところで仕事に呼び出され
まだみれていないのです。
偶然か必然か取り上げられていてびっくりしました。
親と映画か、自分もないな。
「アルゴ探検隊の大冒険」というギリシャ神話ものが1回だけ。
でもその後ギリシャ神話は好きであり続けたので子供時代
によい映画を見るのは大事なのでしょうね。
by やまげん (2005-08-17 21:52)
先生、まさか病院でDVD観てるんじゃないでしょうね?(笑)
「アルゴ探検隊の大冒険」かあ、そんな映画ありましたね。
やっぱり子供の頃って親の影響大きいもんなあ。
子供の頃に、沢山いい映画を見せて欲しかったと思います。
by ken (2005-08-17 23:15)
これ、小学生のとき観ましたよ。VHSでしたが…。
今観ても、ジュディ・ガーランドはおそろしくカワイイです。キュートです。
オズの魔法使いって、もうひとつ映画がありましたよね。ルビーの靴とか、首が取れちゃう魔女が出てくるやつ(←スゴイ怖い)!そちらも好きです。また見たくなってしまいました。
by (2005-08-17 23:43)
ジュディ・ガーランドがのちにライザ・ミネリを産むんですよねえ。
ドロシーを観ながらそんなことをふと考えていたら、
DNAの威力ってすごい!と思いました。
それにしても、ホラー版のオズがあるんですか?(笑)
by ken (2005-08-18 01:02)
この映画はβ保存の最長老です。
こどもたちのために録画したものだったかな~
ずーとそのままにしておいんタンだけど、ピアノの発表会で
虹の彼方にを連弾するっていうので
いきなり上映会に。。。(笑)
by ecco (2005-08-18 22:27)
あります、あります。子供の時に見たかった映画。オズの魔法使いは何となく 個人的に暗いイメージがあります。寂しい感じもするんです。なんででしょうか?今度観てみます。
それにしても お父さんすごいですね。子供に見せちゃあイカンですw。
by (2005-08-19 12:59)
最近ウチの小僧が鍵盤ハーモニカで「虹の彼方に」を練習していたので、
映画音楽のCDを聞かせましたら「ほうほう。でも、なんか古いなぁ」
ジュディー・ガーランドの歌声が入った原版からの曲なのにイマイチ反応が鈍い
…演奏だけのがいい、とかなんとか言い出して、つまり小僧の目的は、
「千葉ロッテマリーンズの応援ソング」 だったのでした~っ!
※広島ファンのkenさんのブログにこんなこと書いてすみません (^^ゞ
「ケンタッキー・フライド・ムービー」というパロディ映画にも「オズ…」は使われていましたね(「カンザスのおうちに帰りたい」というシーンかな?)
今見ても非常にカラフルで、ビックリしますね
ウチの小僧(現在小6)は私の趣味に付き合わされて
「SW1~3」「マトリックス1~3」
「ロード・オブ・ザ・リング1~3」「マイノリティ・リポート」
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」…などを見ております
…でも、覚えていないだろうなぁ (笑)
by クロロ (2005-08-19 16:11)
>eccoさん
ベータマックスかあ。画質の劣化具合がいい味を出してそうですね。
>replicalove*さん
nice!ありがとうございます。
子供のころに観たかった映画、例えばなんですか?
>クロロさん
ハーモニカで「虹の彼方に」っていいなと思い、僕も今ホーナーのマリンバンド
で吹いてみましたが、これキーはCじゃないですね。ちぇ、残念。
小6の頃に観た映画は、完全にメモリーされてますよ。
そして少なくとも、東映のヤクザ映画より100倍いいもの観てます(笑)。
by ken (2005-08-19 23:30)
ちゃんとみました。
なぜ後年数々の引用がなされるのか少し判りました。
ドロシーがエム叔母さんと叔父さんと家庭を営んでいる
という基本設定からして想像力をかき立てられれる導入でした。
全幅の承認、見捨てられ恐怖とモラトリアム、
ここではないどこかにあるべき世界があるという寓話、自分探し、
こうした底に流れるかもしれない裏テーマにいろんな人が
反応したのだなぁと感じました。
昔、ビートルズやディランの歌詞に裏にある意味を読み取ろう
とさまざまな解釈をした時代がありました。
きっとこの映画もそうした裏読みをせずこどもとして楽しんで
よいのだよなぁとも感じました。
病院で見るのは、療養型病院の当直の時です。
当直室に一晩いますから、呼ばれないときはDVDも見ます。
ゲストだと寂しいのでso-netブログの登録しました。
まだ記事書いてません。
by (2005-08-19 23:51)
お!ついに登録されましたか。
先生がどんなブログを構築するのか、かなり楽しみです。
「オズ」の裏テーマもおもしろいです。そういう見方もあるんですねえ。
なるほど療養型病院の当直時でしたか。先の失言撤回します(笑)
by ken (2005-08-20 00:23)
この「オズの魔法使い」も大好きなのですが
私はディズニーの「オズ」という実写映画も大好きです。
(せきせいかんこさんのいっていた映画だと思います)
「オズ」は「オズの魔法使い」の続編で、前編でのドロシーの話を信じることができない大人に精神病院に診察につれていかれたとき、鏡の中から助けを求める少女を見てその少女を助ける旅にでる話です。
実際に原作である続編のお話で、前編の登場人物に加えて、オズマ姫など新たな登場人物もでてきます。
どちらかというと子供向けで少女向けなのかもしれませんが
ホラーじゃないんですが大人の怖さと子供の清らかさの対比みたいな部分もあるのでその編がちょっとホラーかもしれません。
たまーにレンタルビデオ屋でみますのでぜひ一度見てみてください。
by gucchi- (2005-08-21 21:20)
「オズ」はリメイクじゃなくて続編なんですか!
すごい~。情報ありがとうございます。
青物横丁のGEOにあるといいんですけどねえ(笑)。探してみます。
by ken (2005-08-22 00:48)