ニュースの天才 [2005年 レビュー]
「ニュースの天才」(2003年・アメリカ) 監督・脚本:ビリー・レイ
アナキン=ダース・ベイダーことヘイデン・クリステンセンの作品が観たくて選んだ1本。
「海辺の家」での演技もなかなか良かったのでちょっと期待していました。
例によって僕は何の情報もインプットせずに観始めたので後半かなり驚きました。そしてタイトルに込められた深い意味を知ります。なるほどね。そういう意味か、と。
これからご覧になる方のために言えるのは「実話である」ということ。
まるで作られたような出来過ぎのキャラクターをヘイデンが演じているのですが、そんな彼が実在の人物だったと言うことが、このドラマの総てを物語っていると思います。
94分というコンパクトな仕上がりなのもいい。
紙媒体に興味のある人。
そして「スターウォーズ」でしかヘイデンを見たことがない人にもオススメ。
「こんなヘイデンもいるんだ」と思うこと間違いナシです。
(この先、ネタバレ=ダークサイドにつき、未見の方の立ち入り禁止です)
冗談みたいだけど、これもダークサイドに転落する物語だったなあ(笑)。
ライターにとって「捏造」はまさしく「暗黒面の極み」。
こんな実話にヘイデンが惹かれて映画化の一端を担ったと言うエピソードがまず面白い。
ただ脚本の詰めの甘さはいろいろ気になる箇所がありました。
最大のポイントは、スティーブン・グラス(ヘイデン)のプレッシャーがまったく描かれていなかったこと。
グラスがダークサイドに堕ちる背景にあったのは、医者や弁護士という職業以外認めないという厳しい家庭で育ったこと。これをもっと具体的に見せる必要があったんじゃないだろうか?
確かに劇中、夜間の法律学校に通っているという事実は見せたけれど、仕事仲間に隠れてまで通う真意は明らかにされていない。
これは観客に後々の展開を気付かれないようにするための作戦とも受け取れるけれど、実話ベースの作品だけにその必要があるのかどうかも疑問だ。とするならばこの展開は脚本上の落ち度じゃないだろうか?
ラストシーン。
弁護士を挟んで質問を受ける場面ではなかなか良い芝居をヘイデンがしていたと思います。
また個人的にですが、編集長が変わると雑誌の質が変わる理由を(憶測だけど)知ることが出来てなかなか面白かったです。
ヘイデン君、わざわざ来日したわりに劇場公開がすぐ終わってしまい、
評判を耳にすることもなかったのでちょっと気になってました。
海辺の家のヘイデン君、なかなか好きですから、この映画も観てみようかな。。チラ見したところ、この映画でもダークサイドに??
ありゃりゃ、早く見なくっちゃ!
by po-net (2005-07-11 21:24)
うお。せっかく立ち入り禁止って書いたのにぃ(笑)。
映画をご覧になったら再びお越しくださいませ。
by ken (2005-07-12 00:20)
今日ようやく「ニュースの天才」を見ました。トラバさせてください。
スティーブンとアナキンが少し似てるのには驚きました。
by lord-vader (2005-08-08 22:38)
成り立ちがおもしろい作品ですよね。
おまえ、そこでもダークサイドに堕ちたのかよ!って言いたくなります(笑)
nice!ありがとうございました。
by ken (2005-08-08 22:58)