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ナイト・オン・ザ・プラネット [2005年 レビュー]

ナイト・オン・ザ・プラネット」(1991年・アメリカ) 監督・脚本:ジム・ジャームッシュ  

 僕はまだ観ていないのですが「コーヒー&シガレッツ」の監督作品です。 
 簡単に言うと、ロス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキという5つの都市で同時刻にタクシーを走らせている運転手たちの物語。 
 ただし完全オムニバス作品なのでまったく繋がりはありません。  

 第1話、ロス編は整備工を目指す女性ドライバーとハリウッドのキャスティングディレクターの話。 
 このドライバーがウィノナ・ライダーだったので、ただそれだけでこの映画を観る気になったんです(笑)。ま、期待したほどじゃなかったけど。やっぱりウィノナ主演の映画は「可愛らしさバクハツ!」って作品がいいな。  

 第2話、ニューヨーク編はブルックリンに住む若い黒人が、東ドイツから来て間もない運転手の車を拾っちゃった話。 
 客がタクシーを運転する羽目になる設定がなんとも面白い。  

 第3話、パリ編はコートジボワール出身の黒人ドライバーと盲目の白人女性の話。 
 この中にちょっと面白い会話があったのでメモっとく。 
 白目をキョロキョロさせる客とその様子をバックミラーで見たドライバーの会話。  
  「盲人は黒眼鏡をかけるもんなんじゃないのか?」  
  「そう?見たことないから分からないわ」 
 巧い。  

 第4話、ローマ編はスケベで陽気なドライバーと心臓が悪い牧師の話。 
 このエピソードが一番明るくて笑えます。 
 ドライバーが「羊の肉とカボチャが食べられない」理由を懺悔するシーンは大爆笑しました。  

 第5話、ヘルシンキ編は酔っ払い3人組の男を乗せたドライバーの話。 
 ちょっとしんみりする話だけど、無線を受けてこの3人組を迎えに行ったシーンも大爆笑。
 こういうところがこの監督の味なのかな?と勝手に想像しておりました。  

 この映画、好き嫌いはあると思います。 
 だから文句なしにオススメ!とは言えません。ただ「映画の構造にはこういうタイプもある」ということを知る上では参考になる作品だと思います。 
 ちょっと変わった映画とシニカルな笑いを求めているときにぜひ。
 
ナイト・オン・ザ・プラネット

ナイト・オン・ザ・プラネット

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1999/12/16
  • メディア: DVD

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コメント 4

ピカチュウ

なんか、この映画嫌いではないんだけど、話に繋がりが無さ過ぎて。
私的にはこの作品辺りから、「さらば、ジャームッシュ」になったなぁ。
一応、「コーヒー&シガレッツ」まで全て見てるんだけど。。。
「ダウン・バイ・ロー」が私的にはベストですね。
by ピカチュウ (2005-07-08 11:07) 

ken

僕はこの監督の作品はじめてみました。
話に繋がりが無さ過ぎるのはどうかと思いますよね。
「ダウン・バイ・ロー」もぜひ観てみます!
by ken (2005-07-08 12:20) 

magneticdays

こんばんはー☆遊びに来ました。
私は「ゴーストドッグ」「コーヒー&シガレッツ」はたまらなく好きなんですが
「ミステリートレイン」はあまりピンときませんでした。
永瀬、好きなんですけどね。

「ナイト・オン・ザ・プラネット」は確かに、だらーっと観ていたんですが
ヘルシンキ編のラスト数分で、ウワーいいなぁと思いました。
最後、空が白み始めて明るくなってくるシーンが。
それでも朝は来るよ 的な感じで何だかジーンときました。
何はともあれ私も「ダウン・バイ・ロー」観てみまーす。
by magneticdays (2005-07-24 20:26) 

ken

桃湯さん、ようこそ。
空が白んでくるシーンってどんな映画でもなぜか好きです。
「アメリカングラフティ」のエンディングもそうだったなあ。
by ken (2005-07-24 21:54) 

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