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ペーパームーン [2005年 レビュー]

ペーパームーン」(1973年・アメリカ) 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ

 ライアン&テイタム・オニール父娘が競演したロードムービー。
 またテイタムが史上最年少でアカデミー助演女優賞を獲得した作品でもあります。

 何を隠そう僕はテイタム・オニールの大ファンでした。
 彼女を初めて知ったのはウォルター・マッソー主演の名作「がんばれ!ベアーズ」(1976年)。この頃は「可愛いオテンバ娘」(これも死語だなあ・笑)としか思っていなかったのですが、その後公開された「インターナショナル・ベルベット/緑園の天使」(1978年)と「リトル・ダーリング」(1980年)で完全にノックアウト。その当時、雑誌「ロードショー」に掲載される彼女のスナップを切り抜き保存していたような記憶があります。
 テイタムと僕は同じ歳ということもあって、
「今何してるんだろう?」…と、まるで昔の同級生を想うような感覚もある。それは彼女が“雲の上の存在”というより、親近感を覚えるキャラクターだったからなのでしょう。

 作品としての見どころはやはり親子の競演に尽きます。
 映画初出演とは思えないテイタムの芸達者ぶりは、ダコタ・ファニングの比じゃありません(「ハイド・アンド・シーク」のダコタは素晴らしいと思うけれど、それ以前のダコタは正直好きじゃない)。
 ダコタの比じゃない、と僕が断言するのはこの映画の中でテイタムが「芝居染みた芝居」をするシーンがあるのですが、その演技が半端じゃないんです。きっとこの演技はダコタには出来ないだろうな、と思いつつ、テイタムはなんて巧いんだろうと溜息が出そうになりました。
 他にも表情だけで見せる芝居が沢山あるのですが、これはもう自分の目で確認してもらうほかありません。まさにアカデミー助演女優賞に相応しい仕事をしています。
 この映画でもうひとつ気に入ったのはラストシーンのロケーション。「アメリカってやっぱデケーなあ!」と感激してしまいました。
 
 1970年に撮影された「禁酒法」時代の物語。
 モノクロ映像がいい味を出していてなかなか楽しめる作品だと思います。

ペーパー・ムーン

ペーパー・ムーン

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/03/25
  • メディア: DVD

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コメント 7

ecco

あまりの遠い昔にみた映画で
コメントしようにもストーリーすら覚えていなくて。。。
ドロボー親子の映画でしたっけ?
by ecco (2005-05-17 20:43) 

 見ようと思って忘れてました!
 このポスターの絵、インパクトがあっていいですよね。
by (2005-05-17 23:11) 

ken

eccoさん
 詐欺師とその娘かもしれない(この、かもしれない、がポイントね)女の子の
 お話です。昔々に観た映画ってストーリーを誤解して記憶していることとか
 ありますよねえ。

せきせいかんこさん
 エンディングもインパクトがあっていいですよ~。
by ken (2005-05-17 23:26) 

だいぶ前に観たので断片的に自分的ツボの部分しか覚えてないのですが、観終わった後、凄く清々しい気持ちだったのを覚えています。もう一度ゆっくり観てみよう♪♪
by (2005-05-17 23:33) 

ken

aikaさん、ナイス!ありがとうございます。
ラストの2人のやりとりが粋でいいんですよ。
テイタムにもナイス!をあげたいくらいです。
by ken (2005-05-18 01:00) 

snorita

あ。これと「サウンド・オブ・ミュージック」が私の一番最初に見た洋画ですね。
わかります、私もかなり長い間ティータム・オニール大好きでした。かわいいし、おしゃれだし、・・・いま彼女に当たる人っていないですよね。なんでマッケンローなんだろうと思ったけど。
映画ではお父ちゃんを完全に食ってるなあ、巧いよね。子役として。
30年代米国カンザス、懐かしいラジオ放送(ジャック・ベニー?)、ビング・クロスビー、・・・古き良きアメリカじゃん、って言う雰囲気も好きでした。
by snorita (2005-05-19 07:42) 

ken

確かに僕も、「まままマッケンロー?」と思いました。
「サウンド・オブ・ミュージック」も観ておかないとヤバイっすよね。
僕はまだ観てません(笑)。
でもDVDは持っているので、さっさと観ることにします。
by ken (2005-05-19 12:48) 

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