再見 また逢う日まで [2005年 レビュー]
「再見 ツァイツェン また逢う日まで」(2001年・中国) 主演:ジジ・リョン
今年100タイトル目となったのは、「ターンレフト・ターンライト」で金城武の相手役をつとめたジジ・リョンの主演作です(「ターンレフト…」は一般的によほど人気がないのか、記事のヒット件数が驚くほど低くてちょっと笑います)。
「再見」は幼い頃に生き別れになった4人の兄弟が20年後に再会する物語。
僕はファーストカットから驚きました。
作品のテーマを明確に打ち出す実にストレートなカット割り。しかもこれが何とも微笑ましい映像で、作品に対する第一印象が二重丸になりました。
この好印象が裏切られることなくドラマは展開するのですが、ただ一箇所だけ大いなる「?」があります。どうしてそういう展開に???とちょっと驚きましたが(あくまでも僕は、ですけど)、そこさえ気にしなければあとは子供たちの芝居に完全にやられます。完全に要ティッシュ。
(*このあとネタバレ突入します)
一番泣けるのは、両親を亡くしたあと弟と妹を養子にしてもらおうと奮闘する長男の姿。
ここまでに兄弟間の愛情がさりげなく描かれているので、兄弟1人づつと別れるシーンは観る者にとってもまさに断腸の思い。最後に残った長女を「なんとか養女に」と近所の夫婦に長男が懇願するシーンなんて素で観ていられません!(あー思い出しても泣けてくる)。
そこまで泣かせる一番の理由はキャスティングの巧さだと思います。
長男を除いた3人がお父さん役の人と、お母さん役の人にちゃんと似ているんです。
お父さんと二男は鼻の形も一緒。美人のお母さんと2人の娘もそっくり。唯一お兄ちゃんだけがちょっと違うでしょ?(笑)。
これで芝居が巧いときてますから監督の仕事は半分終わったようなもんです。
再会の過程における意外性も良かったと思う。
一番は二女の設定。20年ぶりに再会した長女にまさか「金貸せ」と毒を吐かせるとは思わなかったけれど、4人それぞれの20年が巧く表現できたのではないかと思います。
上映時間はわずか95分。
あと15分ほど使って、コンサートの部分と4人が再び揃った絵をもう少し厚く撮っても良かったんじゃないかと思いますが、そこだけが惜しいと思うところでした。
こんな映画を観ちゃうと「一人っ子はホントに可哀想」ってますます思っちゃいますね。
こんにちわ~♪この映画、ワタシは劇場でみて泣きました・・(;。;)
ストーリーはともかく、あの子供たちの演技がね、表情がね・・・泣けますよね。
とくに一番上のおにいちゃんと下の妹が上手かった!
最後のコンサートの場面は、ちょっと持って行き方がゴーインで、雑な気もしましたケド・・・(^▽^;)それも気にならないくらい、胸にじんとくる映画ですね。
by chi-noji (2005-05-09 18:05)
そうなんです。
コンサートのシーンだけが「?」ですよね。
僕なんか口開けてぽかーんとしちゃいましたよ(笑)。
下の妹は、大人になってからの女優さんも良かったと思います。
by ken (2005-05-10 02:45)