ブラザーフッド [2004年 レビュー]
「ブラザーフッド」(2004年・韓国) 主演:チャン・ドンゴン、ウォンビン
韓国史上最大の制作費(137億ウォン:日本円で約14億円)が掛けられ、本国では3人に1人が観たと言う大ヒット作。
韓国史上最大の制作費(137億ウォン:日本円で約14億円)が掛けられ、本国では3人に1人が観たと言う大ヒット作。
朝鮮戦争に参加した一組の兄弟の物語なんだけど、個人的には戦争映画ってなに観ても一緒になって来た。
この映画も戦闘シーンのすさまじさが何かと話題になっていたけれど、戦闘シーンの再現はもはや「ただの殺し合い」にしか見えない。
でも、戦争になど加わりたくなかったはずの一般市民が、なぜ人を殺すように(しかも同胞を)なってしまったかは、うまく描けていると思う。
作品の後半で見せる兄の「予想もしなかった生き様」はまさにその典型だ。
ストーリーの展開上避けられないから戦闘シーンがあるのなら、それはいい。しかし必要以上に作りこまれているのではないかと言う気がしないでもない。
朝鮮戦争はアメリカと中国の代理戦争だ。僕はこの大きなうねりに巻き込まれた小石に置き換えて兄弟を描いていたらもっと良かったのかも知れない、と思う。
劇中アカ狩りのシーンがあるだけに、それこそ重要なポイントではなかったか。
もちろん地元韓国の人たちにはそういった知識のベースがあるからその部分を描く必要はないのかも知れないけれど、韓国映画も海外マーケットを目論んで作るなら、そのレベルの配慮はそろそろあってもいい。
エンディングはドラマティックでよかったけれど、意味のわからないところもあった。
ウォンビンもいい。デビュー作(ガン&トークス)から比べたら格段に芝居が巧くなっている。ストーリーというよりも彼の芝居で泣かされた。
トラックバックありがとうございます。
戦闘シーンは「殺し合い」要素がかなり強いですよね。暗くなります・・・・
ウォンビンはアイドル俳優だと思っていただけに、演技力にびっくりしました。
ファンになってしまいそうです♪
by こちよ (2005-05-05 17:34)
この映画にはイ・ウンジュさんが出ていたんですよね。
今になってみると、劇中壮絶な最期を遂げる彼女の姿を正視することが
出来ません。彼女の死は返す返すも残念です。
by ken (2005-05-05 22:44)