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デイ・アフター・トゥモロー [2004年 レビュー]

デイ・アフター・トゥモロー」(2004年・アメリカ) 監督:ローランド・エメリッヒ

 まあ早い話がパニック映画ですわ。
 例えば「タワーリング・インフェルノ」や「ポセイドン・アドベンチャー」「ボルケーノ」「アルマゲドン」「ツイスター」と展開は同じ。
 どうしてこんなことが起きちゃったの?を探ると、きちんと必然性が説明されて、なのに利益を追求したり面倒なことを避けようとするお役人的な存在が、先見性のある人間の意見を無視したりする。ところが悪夢はひたひたと忍び寄っていて、バカを相手にするヒマがあったらとりあえず行動に移さないと事態は悪化する…という似たり寄ったりの展開ですな。
 冷戦終了後のハリウッドには、アメリカの敵はテロしかいないという問題にぶち当たり、困った挙句に「自然を相手に戦ってもいいんだ」と気が付き、(「パーフェクトストーム」なんてコント映画も作っちゃったんだけど)、それで少しはためになるかも知れないこんな映画も生まれるようになったのね。
 いろんなところに矛盾がてんこ盛りの映画なんですけど、とりあえずこのおかげで皆がスプレー缶のガスは抜いてから捨てなきゃいけないとか、いろいろ考えてくれると結果オーライな映画だと思います。

デイ・アフター・トゥモロー 通常版

デイ・アフター・トゥモロー 通常版

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/10/02
  • メディア: DVD

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コメント 5

「パーフェクトストーム」はコント映画だったんですね。
良かった。感動できなくて、おかしいな~と思ってたんです。
「タワーリング・インフェルノ」や「ポセイドン・アドベンチャー」が
小さい頃から大好きなので、期待してたのに、パニック映画じゃなかったし。
by (2005-04-27 21:24) 

ago-waki

今更ではありますが・・・
最近、異常気象が続いてますし・・・999円ということもあって、思わず買って観ちゃいました。
アメリカの象徴である自由の女神が凍り付いているシーンとか、大きな竜巻がハリウッドの看板を吹き飛ばすシーンとか、すごかったです。
感動して泣くことはなかったのですが、観た後に色々考えちゃいました。
by ago-waki (2005-07-10 23:45) 

ken

>ERUNさん
 遅ればせながらコメントいたします。
 パニック映画の是非は観客の経験値によっても大きく変わるのかも
 知れません。友人のボートに乗ることの多くなった僕にとっては
 「パーフェトストーム」もただのコントと言えなくなりつつあります。

>しゃくれアゴさん
 パニック映画イコールシュミレーション映画だと思います。 
 だから泣いてる暇はないのでしょう。
 考えることが多々思いつくのはとてもいいことですね。
by ken (2005-07-11 00:33) 

てくてく

同じ映画でも時期とか、年齢とか、心の持ちようとか、
色んな作用で感じ方も変わってくるものなんですね^^

P.S.エミー・ロッサムはすこぶる可愛かったです。
by てくてく (2009-11-14 00:56) 

ken

この頃のレビューは読み返すと恥ずかしい限りですw
呑気に映画を楽しんでる感じは伝わって来ますけどね。
旧い記事にコメント&nice!ありがとうございます。
by ken (2009-11-14 09:41) 

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