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椿三十郎 [2004年 レビュー]

椿三十郎」(1962年・日本) 監督:黒澤明

 面白い。文句なく面白い。
 例え今でもこんな傑作が公開されたら、誰もが劇場に足を運んだだろうし、誰もが映画産業に興味を持ったことだろう。
 「用心棒」にも「椿三十郎」にも夢がある。
 「映画芸術は男子が身を賭す価値がある」という夢を黒澤明が見せてくれる。
 ただただ凄い。観れば観るほど黒澤明と言う人の凄さが伝わってくる。
 
 「椿三十郎」はことによっては「用心棒」よりも面白いかもしれない。
 ただし、今の時代にこの作品を楽しむためには、オプションで字幕ありを選択したほうが話は判り易い。オリジナル音声の状態がいまひとつ芳しくないことと、台詞の中に今では聞きなれない言葉が多いからだ。
 監督のこだわりを理解する上でも、一度は字幕入りで観ることをオススメする。
 特にオープニングから怒涛の展開で、観ている者たちはあっという間に、若侍衆と悪家老一味の騒動に巻き込まれて行くからだ。ここまで早い展開も観たことがない、というくらい。
 
 東宝作品だけに、その後のドル箱映画となる「若大将シリーズ」の加山雄三と田中邦衛が揃って青年の顔を見せていたのが微笑ましい。
 特にいま僕は「北の国から」DVDを全巻購入して観ている最中だけに、田中邦衛の変わらない表情が楽しめました。
 次こそ、「蜘蛛巣城」だな。

椿三十郎

椿三十郎

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2002/12/21
  • メディア: DVD

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