クジラの島の少女 [2004年 レビュー]
「クジラの島の少女」(2002年・ニュージーランド) 監督・脚本:ニキ・カーロ
原題は「Whale Rider」なんだけど、この邦題は悪くないね。3つとも僕の好きなキーワードなのでものすごく惹かれました。
原題は「Whale Rider」なんだけど、この邦題は悪くないね。3つとも僕の好きなキーワードなのでものすごく惹かれました。
なるほどタイトルは好きなキーワードを並べてみるって作りかたもあるんだなと、ちょっと勉強になった。僕、タイトル考えるの下手なんだよねえ。
この作品は例によって「ほんの少しだけ予備知識を持って見るべき映画」です。
知っておくべきことは、ニュージーランドのマオリ族に関する知識。またはこの映画のストーリー。なんたって監督がマオリ族の女性ですから。
クジラに乗ってニュージーランドへやってきた勇者パイケア伝説を信じるマオリ族の人々。
パイケアを先祖にもつマオリ族は、代々男を族長として今日まで続いてきた。
族長の長男ポロランギは男女の双子を授かるが、出産の過程で男の子と母親を亡くしてしまう。
後継者の誕生を心待ちにしていた族長は残された娘を受け入れられない…。
少なくともこれくらいは知っておいたほうがいいです。
そして12歳になったこの娘、パイケアを演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズが天才的な演技を披露していて心底たまげます。
そういえばこの子は、一昨年のアカデミー賞主演女優賞に史上最年少でノミネートされた女の子なのでした。
ニュージーランドのある種族の物語ではありますが、ドラマは「男尊女卑」という普遍的なテーマで、また、「男の子に生まれれば良かった」と悩む女の子の物語に仕立てたことが、ドラマ性を際立たせていると思います。
個人的に残念なのは、とあるシーンで「これはどうやって撮影したんだろう?」とヘタなことを考えてしまったばかりに、一瞬ドラマから現実へと引き戻されたこと。皆さんはそんなことがないよう祈ります(笑)。
製作者としてひとつ勉強になったことは、「観客を現実に引き戻す可能性のある要素は徹底的に排除しなければならない」ということと、現実的に海中撮影の際は、吐き出すエアの出ないダイビングキットを使うべき、ということでした。
こちらにもお邪魔しました。
海きれい
空高い、空に浮かぶ雲も高く、なにもかも日本と私いるとことは違う。
やっぱり暖かいところのきれいな海は観ているだけでも見ごたえあるなぁと感じましたよ。
あの伝統の気合を入れる、目はどうやるんですかね(笑)
by (2005-06-18 04:15)
超高層建築物があると、空は低く見えますね。
海はその容姿も大事だけど、見る者の気持ちが映し出される気がします。
キレイだと思う海は、その海を見ているときの本人の心がキレイなんでしょう。
僕はそんな気がしています。
by ken (2005-06-18 10:19)