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テープ [2004年 レビュー]

テープ」(2001年・アメリカ) 監督:リチャード・リンクレイター 主演:ユマ・サーマン

 開始早々は、カット割が面白い!と思った。フットワークのいいカメラワークだなあと。
 だけど途中から目が疲れてきた(笑)。「セリフでいちいち割るなよ!」と突っ込み入れました。
 開始から15分くらいたって「若手の実験映画」か「戯曲の映画化」だろうとなあ、と気がついたら(事実、オフブロードウェイの映画化だった)ちょっと観るのがつらくなって来た。というのも、物語が始まるモーテルの一室からこのまま出ないで終わるのか?と思ったら急に息苦しくなってきたんです。実際そうだったしね。
 
 10年ぶりに再会した同級生は、かつて三角関係にあった3人だった。という設定を「舞台」で見るのは悪くないと思う。
 場面転換は無い可能性がある、と観る側が覚悟すれば、それ相応の楽しみ方を見出すことが出来るからだ。だけど映画の場合、場面転換が無い演出は極めて少ない。無いことに違和感を感じると言ってもいい。だから「このモーテルから一歩も出ないんだろう」と気がついた瞬間から、脚本に無理を感じ始めるんです。
 2人の、あるいは3人のやり取りの中で、映画の場合ならあきらかに部屋から出て行くはず、というシュチエーションでも登場人物は出て行かない。途中「あーやっと一人出て行った~」と思ったら、わざわざ戻ってきたりする(笑)。
 結論を言うと、僕はこの戯曲を映画化した意味が判りかねます。

 軸となるエピソードは判らないでもない。ただ、41歳になった僕にとっては高校時代の一夜なんてどうでもいい。登場人物と同じ28歳のときは、「え?あのときどうしたの!!!」ってハナシでもちろん盛り上がったけどね。
 ユマ・サーマンがとてもキレイです。
 高校時代に好きだった女の子が、10年後こんなに美しくなって自分の前に現れたら、小汚いモーテルで10年前のハナシをほじくりかえそうなんてまったく思わないけどねえ。
 とっとと食事に出かけて、あらためて口説いていたほうがよっぽど楽しいよ(笑)。

テープ

テープ

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2003/12/26
  • メディア: DVD

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