GDA2005大賞 [鑑賞ノススメ]
※10月28日。大幅に加筆・修正しました。
GDA2005、受賞製品であった、インスリン用注射針 [ ナノパス33 ]
→ http://www.g-mark.org/library/2005/grand-kouho/05A10039.html
なんと!大賞受賞です~!!!
GDP2005は、私も観に行っています。( リンク先参照 → 「 GDP2005 」 )
そのとき、この針の展示してある場所を、確実に通っているはずです。
ですが、この針については、全く記憶がなく(笑)。
成長ホルモンの注射器のことや、血糖測定器のことは覚えているんですが・・・。
結局、ベスト15に残っているのを、友人が知らせてくれて、
その存在を認識した次第です。(苦笑)
あんた、毎日、お世話になってるでしょうが!って感じですね。
全然、目に入らなかった・・・。
っていうか、病気のこと、忘れすぎですか・・・。
私の今、使っている注射器は、
「ヒューマペン ラグジュラ」と「オプチクリック」というもの。
それぞれの注射器には、それぞれ専用の針があり、
基本的には互換性のあるものではないのです。
ヒューマペンには「ペンニードル」、
オプチクリックには「マイクロファインプラス」という針を使います。
どちらも31Gというもので、直径が0.25mmあります。
「ナノパス33」は、33G。直径は0.20mm。
■太さの比較
左より27ゲージ(0.4ミリ)、31ゲージ(0.25ミリ)、33ゲージ(0.2ミリ)
27Gは、予防接種などに使われる針の太さだそう。
こう比べてみても、段違いに太いですよねぇ・・・。27G。
私のように注射に慣れている人間でも、
インフルエンザとかの、注射針を見ると、正直ビビります。
そういえば、今年もそろそろ予防接種のシーズンですね。
31Gから33Gへ。
この差が、どのくらいの違いになるのか、使ってみないと分かりませんが、
細い分だけ、痛みは少ないはず。
注射ね、寒い日とか、結構痛いんですよ。
内出血とかしちゃって、あざになるし、しばらく、しみたりします。
さて、「ナノパス33」はどの注射器用なんだろう???
私の手元に届く日は来るのかしらん?
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10月28日。追記。
また、よくよく調べてみたら、このナノパス33、
ノボ社、イーライリリー社製の注射器には使えるようです。
私の場合、ヒューマペンはリリー社のですから、これはチャンス~!
次に病院に行ったときに、主治医に相談してみます。
あとは、病院で扱っているかどうか、っていうのがポイントですね。
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ちなみに、
私がちょっと前まで使っていた、
「ヒューマペン エルゴ」という注射器もGマーク入り。
1999-2000年度のGDA受賞製品です。
「エルゴ」は「エルゴノミクスデザイン(人間工学)」の「エルゴ」ですね、きっと。
そして、今、使っている「ヒューマペン ラグジュラ」は「ラグジュアリー」から?
だって、ラグジュアリー(豪華)な感じなんです。
ケースなんて、皮革張りですから。(笑)
そして、注射器も一見すると、注射器だとは、すぐにはわかるまい。
限りなく万年筆っぽいと思います。そして、大人の雰囲気。
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10月27日。大幅加筆。
この記事を書いた後、よくよく受賞製品リストをチェックしていたら・・・。
「ヒューマペン ラグジュラ」。受賞してましたっ。
っていうことは、やはり、あの会場に???
さすがに、こればっかりは見逃したとは思いたくないのですが。(苦笑)
展示、されてましたか???
●日本イーライリリー株式会社
→ http://www.lilly.co.jp/CACHE/index_newspage_newsobj367.cfm
●GOOD DESIGN AWARD
→ http://www.g-mark.org/search/Detail?id=31610&lang=ja
それから、「ナノパス33」。テルモ株式会社さんの製品なのですが、
●テルモ株式会社
→ http://www.terumo.co.jp/press/2005/009.html
この針を実現させたのは、岡野工業株式会社の「技術」なんですね。
ちなみに職人技は、「技能」です。よく、混同されて使われていますが。
「技術」っていうのは、
マニュアル通り行えば、同じクオリティでモノが作れるというもの。
「技能」は習得するもので、マニュアルがあっても、必ずしも同等のモノが
作れるというわけではありません。
だからこそ、職人さんは、凄いんです~。
その人にしか作れない。
そりゃあ、人間国宝にもなるわけですよ!(職人さん、大好き。)
そして、大抵、素晴らしい「技術」の裏には、素晴らしい「技能者」の方がいらっしゃいます。
技能者が、その技術を実現可能にしているんです!
そして、岡野工業株式会社の社長。岡野雅行さん。
私は存じ上げませんでしたが、かなり有名人なんですね。
本も出版されているとのこと。
※是非、読んでみたいです。
そして、こんな記事も発見。
「人間と芸術」。
→ http://info.linkclub.or.jp/nl/2002_12/art/
写真がかなり良いです。
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あー!これYahooのニュースで見た!
0.2mmくらいの針で痛みがないみたいだから、
注射苦手な人にぴったりだ!
インスリン必要としている人皆が使えるようになるといいよね!
by 裏ボス (2005-10-27 00:26)
今年のグッドデザイン大賞の記事を見てインスリン用注射針が受賞したのを知りました。
これは下町の町工場、岡野工業の開発品ですよね。
以前、岡野雅行 「俺が、つくる」なる本を読んだときに開発中であったと書いてあったと思う。
不可能を可能にする日本の職人芸は素晴らしい!
by Dサマー (2005-10-27 12:40)
(↑)Dサマーさん、そうだったんですか?
岡野工業、スーパー町工場、私も本で読んだことあります。
かっこいいですよね、この経営者。
職人魂、男!って感じです。
かもちゃん、ここで、岡野工業社長に nice! 出してもいい?
Dサマーさんの分まで一緒に、ね。
by misa (2005-10-27 21:31)
Dear 裏ボス
うん。使ってみたいなぁ~。
Dear Dサマー
重複コメント、削除しましたよん。
ご紹介の本について、調べてみました。
『俺が、つくる!』の続編、『あしたの発想学』は、まさに
この針の開発について書かれた本のようですよ。
Dear misa
ありがとうございます。私も岡野社長さんにnice!で~。
by かものはし (2005-10-28 00:32)
comment欄での会話に応えるかのような大幅加筆!
きめ細やかな対応! さすがですね、かもちゃん!
by misa (2005-10-28 12:31)
Dear misa
早速のコメント、ありがとうございます。
岡野工業さんのことは、お恥ずかしい話、全く知らなかったので。
良い情報をいただけて、嬉しいです。
by かものはし (2005-10-28 13:37)
1、最初にテルモから岡野さんのところに「こういうものができないか」といって テーマが持ち込まれたのは事実で6年前くらいのことです。
2、それを岡野さんは 栃木県のある会社に すぐさま 同じように 「こういうものができないか」といって渡しています。
報道ではどこに話を持ち込んでもやるところがなくて岡野さんだけがご自身で引き受けた。「彼独自の発想」 となっておりますが全くの間違いです。
3、実際にはその栃木の会社が何年もかかって技術開発を行いようやく生産できるところまでこぎつけることに成功し技術は完成しました。
これは栃木県の県の開発表彰の対象にもなり、幾つもの新聞に取り上げられた事実です。
そしてこの技術の元になっているものは 昔から誰でも知っていた 「丸め」 加工という方法です。
4、約3年位前にその経過を見ていた岡野さんが栃木の会社に相談もなく特許申請をしたことなどから2社の関係がうまくいかなくなって、栃木の会社はこのテーマから手を引かざるを得なくなり、それまでに完成していた技術情報を持って行った岡野氏が同じように作った。
http://homepage3.nifty.com/kyoshin/
by 本当は (2005-12-05 09:07)
Dear 本当は
↑って、きっとサブジェクト(題名)を書いてくださったのではないかと
思うのですが、お名前になってしまっています。
次は、お名前を書いていただけると嬉しいです。
まず、こちらのコメントに返信を書く前に、岡野社長さんの著作を
読んでおくべきだなと思いましたが、まだ読めていません。
ので、この注射を開発していく経緯などについて、どういう感触で
書かれているのか、分かりかねますが、
何かを開発するにあたって、一人で出来ることには限りがあると
思うのです。開発者の代表の後ろには、それを支える人たちが
必ず、いらっしゃいます。
そういうことを、忘れてはいけないな、と思いますね。
特許に関しては、日本は先願主義を採用していますから、その辺の
モラルについては、当事者間で解決されることが望ましいですよね。
なかなか難しい問題なのでしょうが、足の引っ張り合いだけは
避けて欲しいなぁと思いました。
by かものはし (2005-12-08 23:51)