初めての海外出張 イギリス編 - コベントリの紹介 - [イギリス出張]
私が出張で滞在していたのは、ロンドンから北へ100マイルくらい行った、コベントリという街。そこにお客さんである自動車メーカの本社があった。平日はそこで過ごし、週末になると、自分の会社のほとんどの駐在員が住む街、ミルトンキーンズへ移動していた。ここは、ちょうどロンドンとの中間くらいに位置する。
今回は、コベントリの紹介をする。
コベントリは大聖堂がある以外は見所も特になく、地球の歩き方でも、2ページくらいしか書かれていない。が、ひとつだけ有名なものがある。
ベルギーチョコのブランドのひとつとに、「ゴディバ」というのがある。日本でも、都市部の有名デパートの地下とかでよく売られている。あのチョコレートのパッケージに書かれている馬にまたがった女性、LADY GODIVA伝説の舞台がコベントリなのだ。
11世紀頃、コベントリ市民は領主の重税に苦しめられていた。それに心を痛めていたゴディバ夫人が、夫に税を軽くするようかけあった。夫は、夫人が裸で街を一周したら認めてやると無理を承知で言った。ところが夫人は、馬に裸でまたがり街を一周し、減税を認めさせた。そのとき、市民は夫人に敬意を表し、夫人が馬に乗って街を一周する間、家にこもって窓を閉め、夫人の姿を見ないようにしていたそうだ。
この話には、もう一つの落ちがある。一人だけこっそりと窓の隙間から裸の夫人の姿を見ていた男がいた。これが「ピーピング・トム」と呼ばれ、後々、覗き魔の代名詞になったそうだ。と言いつつ、ピーピング・トムという言葉自体がほとんど廃れてしまっている気がする。
街の中心部(シティ・センター)には、ゴディバの銅像が誇らしげに 飾られている。(逆光ですみません)
先に書いたように、観光地らしいスポットは、コベントリ大聖堂くらいしかない。この大聖堂、第1次大戦で空から銃撃を受けており、現代までその痕も一緒に保存されている。狭いらせん階段で上のほうまで登ることができる。たしか2ポンドだった。
シティ・センターは、ヨーロッパの街らしく趣のある建物が並びきれいだ。ヨーロッパは、何てことない田舎町でも重厚で美しい建築物が並んでいて、歩くだけでも楽しみがある。
次回予定;初めての転職 - その4 - 会社への意思表明
ホントだ、テントがあったんですね!
その代わりに鉄柵がこの時はあったのかどうか。
今は鉄柵で守られています。テント以外はあまり変わっていませんね。
YAPさんと同じ場所を見ていたんですね。そう言えばロンドン塔の記事でも同じ場所を見ていましたね(笑)
by いっぷく (2010-10-05 08:31)
いっぷくさん、コメント & nice! ありがとうございます。
当時は鉄柵はありませんでした。
台座の部分にもたれたり、下の少し段になったところに座ったりできてましたよ。
by YAP (2010-10-07 07:35)