【無人島63日目】David Gray "Life In Slow Motion" [CD]
63日目。今日は冬至だそうです。どーりで寒いですな。空気がカチンとしてます。寒いのは苦手だけど、冬のこういう凛とした感じは好き。頑固で無口で、でもハッキリとした自分の意志を持った、背筋の伸びたジイちゃんの印象に似ています。手とかがさついてんだけど、でも握るとしっかりあったかい。たぶんそんな連想からでしょうか、今日はやけにこの人の歌が聴きたくなりました。
デビッド・グレイ。イギリスはマンチェスター出身、ウェールズ育ちの36歳。日本ではまだほとんど知られていませんが、イギリスでは絶大なる人気を誇るミュージシャンで、「1000年に1人のシンガーソングライター」なんて言われてます。1000年に1人って。規模デカ過ぎちゃう? 10年くらいでよくね?
93年にインディーズからデビュー。98年、ほぼ宅録で作った4作目のアルバム「White Ladder」からのシングルカット「This Years Love」が映画の主題歌に起用され、全世界で600万枚のビッグセールスとなり、ヨーロッパでは一躍売れっ子ミュージシャンになりました。プロデューサーにマドンナやU2を手掛けたマリウス・デ・ヴリースを迎え、昨年秋にリリースした最新アルバムがこの「Life In Slow Motion」です。
ボクが好きなのは、この人の声。決して美声ではないし、歌も正直上手いとは思わんのですが、がさついた中にも柔らかさと熱さを秘めた、なんとも「冬っぽい」声です。こんな説明じゃわからんか。ほんじゃ、困った時のYOUTUBE頼み。すんごい顔でストップモーションされているこのPVの曲が、「Life In Slow Motion」からのシングル曲「The One I Love」です。
ね? なんか「冬っぽい」声でしょ? マフラーをぐるぐる巻きにして、そこに顔をうずめながら歩く冬の帰り道とかに、ヘッドフォンでこの人の歌を聴くとバッチはまります。ダミアン・ライスや、ジェシー・ハリスなんかが好きな人なら、きっと好きなはず。前からずっと無人島に持っていくリストにはあったのですが、なんとなく冬の寒い日に紹介したくて、ずっと取ってあったんです。なんかスッキリした。
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