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086 鵜戸崎・日崎=日南市大字宮浦(宮崎県)御崎に神宿りたまひて鵜戸神宮 [岬めぐり]

 広島カープが日南キャンプインをするときにも、まず参拝するのがここ鵜戸神宮である。神頼みの効果の程はよくわからないにもかかわらず、日本人の神様好きもなかなかおもしろい。が、「なにごとの おわしますかはしらねども かたじけなさに なみだこぼるる」という伊勢参りの西行法師の心境には、誰しも(へそまがりでんでんむしとて例外ではなく)若干の共感をおぼえるのであろう。
 そう、宮崎県はそのまんま神様の原産地でもあるのだから…。ふたつの峰をもつ半島の海岸線の岩場の、しかも洞窟の中に鎮座まします主祭神は、“ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと”で、これは神武天皇のお父さんである。その神武天皇“かむやまといわれひこのみこと”が祀られているのが、宮崎神宮(こちらは読売が参拝する)なのである。
 十六花弁の菊のご紋をもっている神社の社務所が出しているパンフに、そう書いてあった。

 岬に神が宿るという発想は、かなり普遍的なものらしい。「御崎」という名の岬も日本全国に少なからずある。むしろ“岬”ということばそのものが、「みさき」→「御崎」からであったという可能性も大いにある。
 鵜戸神宮は、観光バスも必ずやってくる観光ポイントだが、昔の主アクセスであった二つの峰の間を抜けるようにして通る八丁坂参道を行くと、すり減った石段を何百段も登り降りしなければならず大変そうだ。いまでは、これを通らず海岸回りの迂回道路と駐車場もできている。旧参道に軒を連ねた土産物屋なども、いつまで営業できるのだろうかと、またよけいな心配をしてしまう。しかし、神様に会いに行くという道のりは、そう簡単でないほうがいいのかもしれん。
 日向灘の波に洗われた岩場は、削られ磨かれてつるつるの独特の岩肌と形をつくっているが、これはこの辺りの地質にもよるのだろう。それが“おちちいわ”などを産んでいる。“鬼の洗濯板”といわれる隆起海床は、なにも青島の専売特許ではなく、日南海岸のあちこちで見られるが、岬の南側、鵜戸崎に続く海岸にも、それが続いている。

 鵜戸崎と呼ばれる岬は、この聖地の南東端に突き出していて、石灯籠の形をした燈明塔がある。ここから南、洗濯板の向こう側に出っ張っているのは日崎。聖地から見ていつも太陽がある方向だからその名がついたのだろうか。雨の降りしきるなかで、その太陽を想像してみる。人間が神様を意識するというのは、そういうことなのかもしれない。

 初めての試みで、Mapionの地図も参照できるようにしてみた。鵜戸崎・日崎の地図はこちら。
 だが、これでは日南の中心部を表示するだけだから、自分で縮尺を変えるかスクロールしなければならない、ピンポイントで出てこないのはどうしてなのだろう。
 お〜い、飛んでいったらまた帰ってこいよ〜。

▼国土地理院 「地理院地図」
31度38分44.39秒 131度28分5.70秒 31度37分59.34秒 131度27分42.60秒86うとざきにちざき-86.jpg
鵜戸崎と日崎の間にある「中崎」の表記は、訪問時にはなかった。
dendenmushi.gif九州地方(2007/02/17 訪問)

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タグ:宮崎県
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