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067 真鶴岬・磯崎=足柄下郡真鶴町真鶴(神奈川県)おひまならきてよね [岬めぐり]

 神奈川県足柄下郡真鶴町は、小田原市と湯河原町に挟まれ、肩身が狭いようにしてある小さな町である。今年デビュー50周年という五月みどりさんも、町議から国政に打って出たツルネン氏も、ここの住民(以前ここのタクシーの運転手さんから聞いたのだが、五月さんの場合はひょっとしたら駅が真鶴でも住所は湯河原かもしれんな)である。逗子から熱海まで、ほとんど大きな出っ張りがない相模湾岸のなかで、ここだけが特別なように盲腸のような半島が飛び出しているのだが、まさしくこれこそが特別な存在だといってよい。

 ほとんどが原生林におおわれている半島の先端が真鶴岬で、三ツ石という岩があるが、ここは潮が満ちると島になる。「魚つき保安林」という耳慣れないヘンな言葉を初めて知ったのも、ここに最初にきたときだった。
 真鶴岬へは、真鶴駅前から東海バスと西武バスが30分置きくらいに出ているので、不便でもない。町営の中川一政美術館もなかなかの充実ぶりで、お勧めである。二抱えもあるような大木が無数にある原生林は、遊歩道を上り下りしなければならないが、バス道路を行くだけでも充分にその規模がわかる。海岸は釣り人がいつも絶えない。まさに森と海が一体となった自然が、ここへ来れば楽しめるのだ。

 お昼はいつも、漁港の魚市場の上にある食堂と決めているのだ。レジの脇には、真鶴のおみやげと並んで片岡鶴太郎(彼の描く魚の多くは真鶴の魚なのだそうだ)の色あせた写真と川上弘美の『真鶴』が四面展示してあるこの店も町営なのだが、近所の食堂から“民業圧迫”との文句はでないように配慮しているのか、そう特別に安いとかうまいとかでもない。アルバイトらしい若い女性従業員も、あまり気が利いているようでもないが、見知らぬ店に飛び込むようなリスキーなところがないのが一番である。

 魚市場から港の向こう側には、磯崎というこんもりとした小さな岬がある。今回はここへも行ってみようとしたが、これが処理場で行き止まりになってしまう。途中歩いていると山車の修理をしていたり、石橋山に敗れた頼朝が房総へ脱出するまで七人の部下とともに隠れた岩屋というのがあったりする。こういうのも、ぶらぶら歩きの楽しみで、何度か来ているうちに、少しずつ新たな発見もある。
 これからの季節、湯河原の梅林などとの組み合わせもいいし、おひまならお勧めの岬である。

▼国土地理院 「地理院地図」
35度8分30.01秒 139度9分41.40秒 35度9分11.44秒 139度8分42.08秒
67まなづるみさき-67.jpg
dendenmushi.gif関東地方(2007/01/09 再訪)

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タグ:神奈川県
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