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011 野間岬=南さつま市笠沙町片浦(鹿児島県)野間池と野間池漁港の西に延びる野間半島には風車の列が [岬めぐり]

 九州とは、ほとんど縁がなかった。現在に至るも、全国で未踏の県があって、それが宮崎と熊本だ。この岬めぐりでやって来るまでは鹿児島も未踏三県のひとつだったので、このときが初めてだった。薩摩半島の最西端に飛び出している野間岬へ行くには、鹿児島市内からかつては鉄道もあったという加世田までバスで行き、そこでまたバスを乗り換えて岬の端を目指して海沿いの細い道を走る。

 加世田をでてしばらくは平坦な道も、岬に近づくにつれて人家はなくなり、だんだん高いところを走り、また少し下がったり上ったりする。野間岳という600メートル足らずの山を迂回するようにして、降りたところに野間池港と小さな集落がある。


 鹿児島市内からは、50キロ以上も離れているので、観光バスなどは来ないらしい。とんがり帽子のような野間岳を望む野間池の港も静かで、猫が毛繕いをしているほかに人影もない。帰ってきてこの写真を見せ「これがホントのノマネコ」というと一部で受けたが、こういうギャグは命が短いので使うと結構悲しい。店らしい店もなく、郵便局と自動販売機が目立つくらいだ。
 こうして岬めぐりをしていると、確かにたいていどんなところへ行っても近くにある郵便局は偉大であると思う。

 この先、少しカーブしながら続くのが野間半島で、その先端が野間岬になる。この岬では九州電力が風力発電の実用化を試験的に試みていて、PRのための展示センターのような施設ができている。その風車の少し先までは行けるが、そこから先は道もないし、そこまで歩いて往復する時間もない。野間池のPRセンターで聞くと、九電でも実際の発電量は1%にも満たず、風力発電はまだシンボル的役割がメインらしい。
 東のほうに目をやると、坊津の景色がすぐそこに見える。できれば、ここからそっちへ回りたいのだが、薩摩半島の南端を東西に結ぶバスというものがまったく存在しないのだ。

 しかたがないので、また同じコースで帰るバスを待って、車窓を楽しみながら鹿児島に戻るが、帰りには加世田の街も歩いてみる。

▼国土地理院 「地理院地図」
31度24分55.73秒 130度6分39.28秒
011のまみさき-11.jpg
dendenmushi.gif九州地方(2005/09/21 訪問)

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コメント 2

あいづ豆腐土記

いやお見事。偶然のNET散歩にてぶちあたりました。数年前に加世田訪問。旧友がおり彼の車にて野間岬含め薩摩半島の西海岸線を周遊。奇景の連続で大興奮してまいりました。<みさきめぐり>良い視点でございます。わたしは「島めぐり」を一時熱中しました。その折公共交通の”不毛廃退”を感じたものですが、比較的至便と思う本土のでこぼこたる岬めぐりをなさっても同様でありましょう。どうぞ健勝にて旅おつづけください。
by あいづ豆腐土記 (2010-09-23 13:54) 

dendenmushi

@「あいづ豆腐土記」さん、あまたのネット情報の中から、よくぶちあたっていただけました。偶然にしても、これはすばらしい偶然ですよね。
 ほかの記事でもなんでも同じでしょうが、わざわざコメントつけてやろうと考え、それを行動に移せるということは、やはりなにか特別な偶然なのでしょう。
 加世田については、日進公のことなどいろいろ書いたなあと思って、探してみたら削除した別ブログでした。野間岬から坊津までの間が、当岬めぐりではまだ残っていますが、ここは車でないとダメみたいです。
 島めぐりのほうがもっと大変でしょうね。定期船があるところはともかく、行けない島のほうが圧倒的に多いから…。
 ありがとうございます。
by dendenmushi (2010-09-24 05:41) 

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