嵐の前の静寂 横須賀中央「銀次」 [横須賀]
2005年9月5日(月)
日本列島に、台風が近づいてきている。昨日からの大雨で、杉並や中野など東京の西側では被害が出ている。
ニューオーリンズでは、更に大変なことになっているようだ。
街そのものの存続が危ぶまれているニューオーリンズは、アメリカでも有数の歴史と独自の文化を持つ街だ。もっともニューオーリンズ、行ったことないが。
20年ぐらい前に来日したニューオーリンズの名バンド、ネヴィル・ブラザーズのライヴは、今でも印象深く覚えている。
ネヴィル・ブラザーズの前身のミーターズもよく聞いたな。
伝統が、生き生きと今に生きている街というイメージがあり、興味深かった。
横須賀は、朝からどんよりとした天気。雨は、降ったり止んだり。
街中はいつも通りに、人々の営みが行われている。選挙もあって、騒々しいくらい。
午後は、ひたすら雨。家の中にいると、雨音しか聞こえてこない。
たいした雨ではないのだが、雨雲は低く暗く、その向こうに大きな力をはらんでいる様に見える。
夕方、「銀次」へ出かける。
京急横須賀中央駅を出て、Yデッキの左側を直進。
Yデッキとは、まあ駅前の歩道橋なのだが、広場の役割も果たしている。普段は待ち合わせや、選挙演説や、ストリートミュージシャンの演奏などが行われている。
でも今日は、雨の為行きかう人だけ。
プライムのビルにあたったら、右側へ降りる。そのまま真っ直ぐ行き、1つ目の角を左折。カレー屋「ベンガル」の手前を右折。喫茶店「茶豆湯」のさきの角を左折。少し行った右手。
正に路地裏の更に奥。
以前は、手前に廃墟のような建物があり、路地裏感が今より強かった。現在は取り壊されて、駐車場になっている。
壁も、ライトグレーに塗りなおされた。建物が老朽化し、雨漏りがするようになってきたからとの事。
去年は、今年の倍台風が来てたからなあ。
あたりには、洒落た店も出来ている。
それでも「銀次」は昔ながらの大衆酒場。
午後4時ぴったりに入店。一番客だ。
ビール大瓶アサヒドライ(550円)、枝豆(200円)を頼む。ここの枝豆は、頼むとすぐ出てくる。
これは、最初しかビールを飲まない人間にとっては、案外大事。ビール呑み終わって、日本酒や焼酎やウィスキーになってから枝豆が出てきても、いまいち有り難味に欠ける。
少しして高齢の男性の1人客、続いて女性の1人客が入ってくる。男性は昔からの客で、最近少しご無沙汰だったようだ。
古いお客さんと、おかみさんの会話を聞くのも、楽しみの一つだ。
しばらくしてから、男性客に話し相手になってもらう。
今日の天気、昔の横須賀、昔の銀座、新宿、これから行く東北、北海道への旅行の話など。
店もだんだん混んでくる。
店を出たのは5時半ごろ。
ビール、枝豆の他に、お銚子(300円)×3。新サンマ刺し(500円)。カツオ刺し(600円)
計2750円
またよろしくお願いします。