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祭りの後 新宿「イーグル」 [東京]

2005年10月26日(水)続き

十条駅から埼京線に乗り新宿へ。
東口出てアルタの裏。
置き看板には、ひびが入っている。
カタカナ表記の店名の下に、オールド250円の文字。
看板を右に見て、階段を下りる。
地下に降りてく感じが、新宿的。
どんどん降りると、途中で自動ドア出現。
透明なので、ボーっとしてるとぶつかってしまいそうだ。
向こう側へ開く。
これが、別世界への入口。
扉を抜けると更に階段は続き、シックな店内へ通りて行く。
高い天井にシャンデリアが、ゴージャス。
ここがBAR「イーグル」だ。
新宿屈指の老舗らしい。

カジュアルなシャツ姿なので、少々気後れする。
一応シャツの裾だけは、駅のトイレで入れてきた。
袖のボタンも留めたりする。
「傘をお預かりします」と言われて渡したのが、白いビニール傘なのが恥ずかしい。
「こちらへどうぞ」
案内されたのは、カウンターの真ん中あたり。
4分ほどの入り。
隣では若者が何か熱心に話し合っている。
ここに来たのは今年の夏以来、今回で2度目だ。
その時は近所の方らしい常連さんに相手をしてもらい、色々、店の話など聞かせてもらった。

まずはサントリーオールド(250円)を、ハイボールでもらう。
「ダブルですか、シングルですか」と聞かれるので、シングルにする。
水割りでも、ロックでも値段は一緒。
格安だが、店の雰囲気が大人なので、客層も品が良い。
隣の若者達は話し声が大きくなりすぎて、マスターにやんわり注意されたりしている。
オールドのハイボールが旨い。
他で飲むより旨いと思う。
つまみはディップチーズ(600円)。
乾いた小さなパンのようなものに、ディップしたチーズをのせて食べる。
カウンターの向こうは、一面レリーフを施した石組みだ。
これは壁に貼り付けてあるわけではなく、ビルを建てた際、最初から巨大な石を組み込んだらしい。
前に来た時、常連さんに教えてもらった。
ごつい石を眺めながら呑む酒も良い。
ウィスキーを飲むのに、ふさわしい。
古代のロマンなどと言う言葉が、頭に浮かぶ。
バーと言うのは緊張を強いられる場合もあるのだが、ここではボーっと放心しながら呑むことも出来る。
この石のおかげだ。
もっとも、本当に放心して居眠りなどしてはいけない。
椅子から転げ落ちる可能性もある。
やはりバーなので、そこは節度を持って。
もっとも居酒屋だって、居眠りしちゃだめだけど。

ハイボールを飲み終わって、次は何にしようか。
カウンターの上に、北杜と書かれたボトルが置いてある。
サントリーのモルト・ウィスキーらしい。
1杯500円だし、これにしよう。
人気ブログ「居酒屋礼賛」でも、確かこれを呑んでいたような気がする。
スムーズなタイプらしいので、ロックでもらう。
なるほど、癖が無い。

そういえば北杜夫という作家がいて、昔よく読んだ。
「どくとるマンボウ航海記」や「どくとるマンボウ青春期」等。
その後の自分の生き方に、少なからず影響を与えているような気がする。
「怪盗シバコ」も好きだったな。
泥棒にはならなかったけど、その後読む本や、観る映画などに影響を与えた。
冒険とロマン、ユーモア、そして破天荒な想像力。
おお、そのまんまS.E.T.にも当てはまるではないか。
多少幅は広がったものの、人間、基本的なものはあまりかわらないんだなぁ。

等と考えながら、今度は北杜を濃い目の水割りで1杯。
更に、ロックに戻し1杯呑む。

さて、そろそろ地上に戻るか。
チャージは無し。サービス料10%。
計2,585円。


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