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北原亞以子 「深川澪通り木戸番小屋」 [本]

北原亞以子さん、NHK木曜時代劇で以前やっていた「慶次郎縁側日記」の原作者です。
いつかは読んでみたいと思っていました。「澪通り」、「みおどおり」と読むようです。
北原亞以子さんのウィキペディアでの紹介は、こちら
記事を見てみると卒業された高校がなんと娘と同じ、大大先輩なんです。

深川澪通り木戸番小屋 







木戸番小屋の夫婦、笑兵衛と女房のお捨が主人公です。木戸番小屋の向かい側にある自身番に詰めている差配の弥太右衛門が話に絡みます。この弥太右衛門、この夫婦が大好きです。
この木戸番の笑兵衛、お捨夫婦、日本橋の大店の主人夫婦だったとか、京の由緒ある家の生まれだとか、武家の出だとかいろいろな噂が立っています。
この「深川澪通り木戸番小屋」は、短編集です。八つ作品が書かれています。
この短編集の最後の作品でこの夫婦の過去が話されます。
本当に苦労してます。でもいつも朗らかで笑いの絶えないお捨、無口だけど誠実な笑兵衛。
優しい二人です。
作品は、さりげない江戸の日常のエピソードが、シンプルに淡々と語られます。
あっという間に読んでしまいます。人情がさわやかに描かれます。読んだあととってもさわやかな思いがします。
でも、どうしようもない悲しさも含まれています。やはりドラマの「慶次郎縁側日記」に通じるものがありますね。

続けてこのシリーズの「深川澪通り灯ともし頃」読んでいます。


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