Vol.58 この職場で大丈夫?危険度チェック
「転職」と言う文字が頭にチラつき出した時、一番気になるのは、「果たして辞めていいんだろうか?」という疑問と迷いだろう。
この会社はガマンしても勤務を続ける価値があるのか。まずは、簡単なチェックで判断してみよう。
□Check1:仕事内容を共有したり、話し合う機会が無い。 YES / NO
「他の社員が何をしているのか同じ部署内なのに分からない。スキルを引き継ぐ人が育たないので退職者が出るたび大騒ぎ」(製造)
「大事な仕事も外注に丸投げでいつも同じ会社に頼んでいる」(制作)
□Check2:実態とかけ離れた事業目標を掲げていても皆不思議に思わない。 YES / NO
「社長の夢と年度目標がゴッチャ。いつもの事なので誰も何も言わない」(メーカー)
□Check3:病欠・求職者が複数いても珍しくない。 YES / NO
「チームリーダーになると、みんな激務のあまり体調を崩す。しかしギリギリまで無理をすのである日突然バタッと倒れる。この方が迷惑をかけるが、なかなか改まらない」(情報)
□Check4:序列以上に、他人を見下す風潮がある。 YES / NO
「他社からの出向や派遣社員は、正社員よりも下という風潮がある。若い社員がベテランの外注を相手にぞんざいな口の聞き方をするので、スタッフのモチベーションが下がる」(メーカー)
□Check5:営業も事務も、技術職も専門職も、すべて同じ評価基準 or 同じ人が評価 YES / NO
「その時期に人事の責任者になった人の、出身部署によって有利不利が出る。ここ数年営業出身の上司が人事のトップなので、技術力よりも『発言に覇気がない』など、営業的なノリを要求されて困る」(開発)
□Check6:「そこまでしなくていい」「周りと合わせろ」と言われたことがある。 YES / NO
「新しい提案をしたら『周囲とズレすぎている。これは問題だ。感覚を矯正する必要がある』と逆に説教された。自分が無くなってしまいそうで、怖くなって辞めた」(サービス)
□Check7: 目標に出来る先輩がいない。 YES / NO
「技術をもった人がすぐに辞めるので、分からないことはネットで検索しながらここまで来た。周囲からは頼りにされることも増えたが、周囲からの刺激がゼロ。天狗になったら終わりだと思った」(WEB関連)
□Check8:上司が業務内容や人間関係をあきらめている。 YES / NO
「当初提示されたボーナス額と支給額に開きがある上、残業代も随分削られていた。その事を上司に相談したが『でもそんなこといちいち聞いてたら、会社潰れちゃうよ』『下手に騒がない方がいい』など、ふぬけた答えが帰ってきた」(広告)
□Check9:自分の仕事を周囲の人に自慢できない。 YES / NO
「プログラマーとして採用されたはずが、便利にあちこちに引っぱり回されているうちに、専門知識のある営業のような位置づけになっていた。たまに昔の友達と会った時、技術者として頑張っている友人に今の仕事を説明できなかった」(IT)
□Check10:3年後もきっと同じ仕事をしているだろう。 YES / NO
「入社して3年まったく同じ仕事。以来人員の補充も無く、大きな会社では無いので異動も多分無し。このままずーっと続ければ楽だと思うけどマンネリ。仕事以外に刺激を求める毎日」(事務)
・YESが3個以下
→ひとまず焦る必要無し。ゆっくりスキルやキャリアを磨いて。
・YESが4~6個
→「これが当たり前」と思ってしまうと危険信号。社外で通用する実力を備えているか絶えずセルフチェックを。
・YESが7個以上
→企業の未来も社員の将来も危うい職場。急いで視線を外に向けて!
いかがだろうか。ちなみに、いま挙げた転職危険度要素は、大きく4つに分類することが出来る。
1:企業(仕事)の将来性
2:自分の将来性
3:人間関係
4:評価・給与問題
次週はこの4つのポイントの危険信号を、それぞれ読み解いていこう。
作者: 田中 辰巳
出版社/メーカー:文藝春秋
¥550(税込み)
雪印、森ビル、ダスキン、東芝など、不祥事を起こしてしまった大企業の謝罪っぷりを取り上げた一冊。不二家の事件がタイムリーな話題となっているが、今や危機管理能力は企業の将来を左右する時代。対応のマズさは大企業と言えども命取りに。
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