Vol.56 新年はネットで転職!
遅ればせながら、皆様、あけましておめでとうございます。
今年こそは転職を!と燃える皆さんに、新年一回目のブログは転職活動のスタートプランをご紹介。
今や、転職活動の第一歩はインターネット利用という人がかなりの割合をしめる。中でも一気に多数の企業情報が得られ、そのまま応募もできてしまう転職情報サイトを活用する人がほとんどだ。今回はそうした転職サイト利用の注意点を取り上げたい。
自宅の、それこそコタツからでも転職活動が出来ることが転職サイトの長所。
忙しく、なかなかまとまった時間がとれない人でも、飛躍的に転職活動がはかどるようになったのは、ネットの恩恵だ。
しかもネット通信料さえあれば、登録者に金銭負担が無い。やれ履歴書だ、封筒だ、切手代だ、という細かい出費が押さえられる。
そしてどの転職サイトも登録企業数の多さ、目玉になるような大企業・有名企業の求人情報を持っている。そうした膨大なデータの中から、条件検索で企業をリストアップするなど、ネットでなければ難しいテクニックだろう。
その結果自分が予期していなかった企業との出会いも産まれ、転職の選択肢を広げることが出来る。
また、こうしたサイトの多くは、転職初心者向けのコーナーを備えており、まったく白紙の状態でアクセスしても、応募の形は整えることが出来るのである。
一方、情報量が多いということがネックになることも。膨大な求人の中で目移りする可能性が出てくるからだ。これは後述するレジュメや登録データを制作する上で記述のピントが絞り込めず、訴求力を欠いた登録内容になってしまう。
また、目玉求人はかなりの人気が見込まれる。封書で書面を送るケースに比べ、応募のステップが簡素化されている分、さらに倍率は増す。
ある転職サイトから何度も応募した経験を持つ倉田さん(仮名)。未だ内定にいたっていない。倉田さんは自分の“敗因”の理由をこう分析する。
「僕は今の会社で3社目なんです。回数の多さはやっぱり不利なようで、今使っているサイトでは面接に進めたことが無いんです」
人気企業では応募が集中するため、よけいにこの傾向が顕著で、転職回数や実務経験年数といった部分で一律の基準で線引きされ、どんどん落とされてしまうと言うのだ。
さらに倉田さんはこうも語る。
「パッと見て目を引く経歴でないと、面接に進めないようです」
一人当たりの応募書類に目を通す時間も短いようだ、と。
ネットで応募が簡単になった分、難易度が飛躍的に上がっていると言える。
膨大な採用データの他に、転職サイトが軒並み備えている目玉機能がもうひとつある。スカウトシステムだ。
転職希望者が自分のデータを登録しておけば、目をとめた企業側からアプローチをもらえるというもの。記入項目も多岐にわたるので、登録に時間もかかる。
ところが、
「あるサイトではとても細かく記入させるかと思えば、別のところでは自由度が高かったり。結構差がありますね」
記入フォーマットの違いについて語るのは、利用者のひとり・西藤さん(仮名)。
「自由度が低いサイトの方が、スカウトメールがたくさん届くように思います」
企業側も求職者をデータ検索してふるいにかける。そのため検索し易い形式の方がメールも数多く送られてくる。
問題は、その企業が求職者の希望通りかどうかということだ。
「行きたいと思う企業からはなかなか……その気がなくて断ったのに、何度も何度もDMみたいに送ってくる企業もあって閉口したぐらいです」
このスカウトメールのシステムについては、次週も引き続き掘り下げていきたい。
一、転職サイトは視野を広げつつ情報収集するのにもってこい
一、しかし人気企業は倍率が高騰しやすく、書類選考レベルも高い
一、応募者が企業を検索するように、企業も応募者データを検索し、スカウトメールを送る
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