『代書屋佐永 (1)』 [少女マンガ・レディース]
シリーズ終了後、なかなかコミックスが刊行されず、復刊ドットコムにリクエストが相次いだ作品が、ようやくコミックス化されました。発売は先月で、ちょっとタイミング遅れの本記事ですが・・・
感じとしては、江戸時代、代書屋の始末人、というもの。
過去現在未来、和モノ洋モノなんでもと幅広い舞台設定をこなす作者ですが、この作品は始末人、この次が毒薬(毒ばかりではありませんが・・・)と、ちょっと物騒なネタが続いております(笑)。
ま、それはともかく。
そのスタイル上、いろいろな依頼人の人間模様を描いていく感じで、それはよくできているなあという感じですが、一話完結なので、話を膨らませる余地が少なくてちょっともったいないな、というのと、主人公クラスの佐永や文花の動きがちょっと物足りない気もします。モンスターDJなど奔放過ぎる過去の作品と比べちゃ駄目ですかね(笑)?
あと、絵柄が優しい感じなので、悪役や非情な始末人、みたいな登場人物が多い作品というのは、ちょっとチャレンジャーな感じですね。でも、主人公、佐永はいい感じです。
作者ご本人のblogによると、2巻も順調に出るようなので、そちらも楽しみです。
★★★★
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