「Penguin Reader」 ・・・ お奨めGraded Reader [英語]
The Firm (Penguin Reading Lab,Level5) / John Grisham
1.My Review Rank : ★★★☆☆ + お薦めシリーズ
2.Published Data : ¥930, 217Page,Plentice Hall College Div,’00/02
3.Review Point : 使用する単語数をレベル別に制限した Graded Reader (元々は英語圏の小中学生の読み物) としては、「Penguin Reader」, 「Cambridge English Readers」, 「Oxford Bookworms」 の3シリーズが充実しているが、その中で、 「Penguin Reader」 が最も面白い.
「The Firm」は、新人弁護士が法律事務所に入り、破格の待遇を受けるが、その法律事務所の正体が次第に明らかになってゆく話. JohnGrisham の法廷ものは、一見難しそうだが実は非常に面白い.
「Penguin Reader」 には、以下の7レベルが有り、代表的なお薦め本とレベルの特徴は以下. 括弧内は使用される単語数(総数ではない).
Level 0 ( 200) : 「Julia Roberts」 ・・・ 総語数1000. 150語/分程度の速度で読むと7分ほどで読み終わる. Julia Robertsが名声をつかんでゆくストーリー. 当レベルは写真・挿絵も多く簡単のため、最初に2~3冊読めば十分.
Level 1 ( 300) : 「The Crown」 ・・・ 総語数4200で物語の形になってくる. サスペンスもので子供用だが、まあまあ面白い.まだまだ使用語数が300のため、5~6冊読めば十分.
Level 2 ( 600) : 「Fly Away Home」 ・・・ 総語数11000語のため、150語/分の速度で読んでも1時間強掛かり、読書している感じになってくる. 母親を亡くし、傷心の少女がカナダでグースの卵を見つけ、グースと共に成長し、立ち直ってゆく物語(映画にもなった). このレベルは10冊程度読んで見ては.
Level 3 (1200) : 「Forrest Gump」 ・・・ 総語数10000. 使用される単語数が1200となると次第に読み応えが出てくる. 映画でもヒットしたもの. ストーリーを知っていると速読の助けにもなる.
Level 4 (1700) : 「The Client」 ・・・ 総語数12000. 機密事項を知ってしまった少年が自分の身を守るために、1㌦で弁護士を雇い闘う話. 弁護士が正義の味方で最後に勝利するため、読後の爽快感が有る. 速読には丁度良いレベル. 何冊でも読み飛ばすと良い.
Level 5 (2300) : 「The RainMaker」 ・・・ 総語数24000で読み応えあり. Graded Readerで、総語数が2万語を超えるものは数少ないが、逆に言えば、ストーリーがしっかりしていて面白いものが多い. 若手弁護士が、骨髄移植への保険金支払いを拒否した保険金会社を相手に闘う話. ハッピーエンドにはならないものの、読後感は良い. 速読で英語力をつけるには、Level4 或いは、Level5の単語数2000前後のものを多く読むと良い.
Level 6 (3800) : 「The Beach」 ・・・ このレベルになると、単語の難易度は、簡単なペーパー・バックと余り変わらなくなる. ペーパー・バックの方が様々な本が有るため、そちらを読み出しても良い(私もLevel6は殆ど読んでいません).
4.Summury : Graded Reader は、レベル毎に難易度が分かり、勉強を進め易いが、どこで本を手に入れるかが問題.
図書館を探したり、多読の読書会に参加したり とは書いてあるが、誰でもがその環境にはない. 買った場合、1冊平均800円程度のため、結構お金が掛かる.
自分は、数えてみると、上記の3シリーズ合計で120冊程度持っていたため、約10万円にもなっているが、子供が将来英語の勉強をする時に読ませようと思う.
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