SSブログ

びっくり!

前回のテストで見事に80点以上をたたき出したAちゃん。彼女の成長には目を見張るものがあります。
期末テストまで一週間を切った今日。前回指導日から、中二日での指導日でした。

授業に入り、宿題にしていた学校のワークを開いてびっくり。宿題にしていた箇所はもちろんのこと、テスト範囲まで、応用問題をのぞいて全てのページが終わっていたのです!!その中には、学校でもまだ習っておらず、家庭教師でも指導していなかった√を含む式の展開の問題があったにもかかわらず・・・。

「すごい、全部やってあるじゃん!てか、√を使った式の展開、まだ学校でもやってなかったよね?自力でやったんだ。すごいじゃん!パーフェクトじゃん!」
「う~ん、なんとかね。」

「てかさ、学校でやったこれ、先生の説明、わかんなかった」
赤字で書き込んだプリントには説明をきちんと聞いた跡。

続けて、出してきたノートを見せながら
「これさ、うち、絶対計算きちんとしたのに、先生の答え、違う気がするんだけど…。なんでこうなるの?」
私が解き直すと、確かにAちゃんの言うとおり、学校の先生の答えが違う!(笑)

指導当初、テレビがつきっぱなしで、説明をしていても聞いているか聞いていないかわからなかった彼女の影はどこにもありません。宿題も当初はやってきたりやってこなかったり、でした。それが、宿題をやるだけでなく、自分で、未学習範囲までこなす積極性。そして、「先生の答えが違うんじゃないの?」と確信を持って思えるほどについてきた自信。

私は、勉強に対して苦手意識のある子の学習指導において、一番重要なことは「自信をつけてもらうこと」だと思っています。Aちゃんの学習への姿勢は明らかに変わってきました。

さて、「勉強なんて…」というタイプの子に対して、私は最初、丁寧すぎるほどに学習の面倒を見ます。とにかく手を出せるところは全て出します。それはかつてN先生に「過保護すぎます」と批判を受けた方法でもあり、迷いを覚えることもありました。けれど、私は自らの経験も含め、「教科書を開いても何していいかわからない」→「教科書を開くのが怖い」という状況からまずは、具体的に今、何をすればいいのか、を教えることで、「勉強への恐怖心」を取り去りたいのです。あの恐怖感は、一般的に「勉強で困ったことのない」人には感じることのできないものでしょう。

そうしているうちに、Aちゃんのように、点数が上がり、自信がつけば占めたものだと思います。後はもう、最初のように、手取り足取りする必要はなくなります。本人が勉強の仕方をつかみ、積極性が出てくれば、私の役目は終わりです。補助輪を外し最初は、しっかりと押さえていた自転車の後ろ、手を離してもスムーズに進めるようになる子どものように…。

極端に言えば、周りが全く見えない夜道を一人で歩くより、二人で歩くほうがまだマシです。もう一人が、「こっちに行こう」と行ってくれるだけでも有難いのです。けれど、夜道に目が慣れてくれば、一人でも歩けるようになります。

この方法が誰にでもあてはまるわけではありませんが、Aちゃんに関していえば、あたりだったと思います。そして、N先生とトラブルになり、自信を失って悩んでいた頃から一年が過ぎて、今初めて、成果を持って「自分の方法も間違いではなかった」と思えます。生徒と同じく、自信なくやっていてもダメなのですよね。自分を信じることができないとダメです…。

ところで、N先生は、持病の悪化により入院した後、現在も療養中で塾にはいないと、風の便りに聞きました。彼女も私も、「塾講師が天職」だと感じました。そんな彼女だからこそ、塾で働けない現況はどれほど辛いものかと、思いを馳せています。モットーは異なれど、同じものを見つめてきた彼女の病が早く治り、塾に復帰できることを祈っています。


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 2

りえ

えいみー先生!
私の学生時代にタイムマシンで来てくださぃ(笑)
何を習うにしても、先生次第だね。
私も分野は違うけど、やる気を持たせられるような講師になりたぃ!!
by りえ (2007-06-24 02:12) 

エイミー

>りえ
りえの学生時代(笑)見にいこうかなあ♪笑
お互い高めあっていける間柄でありたいね!
by エイミー (2007-06-24 02:37) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。