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カメチャプは牛めし?! [すててこ!しゃんしゃん!]

「外人は犬をなんて呼ぶ?!」
唐突に!
いつものように唐突に!
大阪のいわゆるおばさんが
これまた大阪のいわゆるおばさんに切り出しています。

“ 外人って!?どこの国の人?! ”
「そんなん!どうでもいいから早く答えて」
“ どうでもいいって??! ”
「外人は!犬を亀と呼ぶんやて!あははは!」
“ ??! ”

TVかなんかで中途半端に仕入れてきた知識を!
中途半端に吹聴して。
いわれた方では会話が成り立たないでしょ。

日本に住んでいた英語圏の人が
“ come ” とか “ come on ” とかいって
愛犬を呼ぶのを
明治の人の耳には「カメ」と聞こえたのでしょ。

横浜港の裏話で聞かされたような気もしますが
色川武大著「喰いたい放題」にも
「カメ」の説明があり
さらに
「カメチャブ」という言葉が出てきます。

著者が小学生の頃
ということは昭和10年過ぎでしょうか
父親に連れられて
屋台の立ち食いの牛めしを食べています。

丼ではなく普通の茶碗で食べたそうです。
モツ混ざりの肉とネギと白滝の入った汁がかかっていたとか。


こんなんでしょうか!
この牛めしを
「カメチャブ」と父親はいったそうな!
「カメ」は洋犬!
「チャブ」は
「中国語で軽い食事」だと父親はいっています。

私は八宝菜(みたいなもの?)の英語圏の呼び名から
日本語化した言葉「チャプスイ」じゃないかと思いますが。
だから!私はチャブではなくチャプだと思っています。

カメチャブというからには
犬の肉を使っていたのか!
それとも犬の餌みたいな汁かけめしだったからか!と
色川武大も煩悶(はんもん)していますが
とてもうまかったようです!

それだから
色川は「肉」というと
すき焼きやトンカツより先に
カメチャブをイメージすると書いています。

(敬称略)


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