「遺品整理屋は見た!」 [ノンフィクション]
- 作者: 吉田 太一
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2006/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
Yahoo!の「本」カテゴリーの新刊紹介の筆頭にこの本があったので、興味をひかれ、本屋で探したがどこにも無かった。そこで、初めてオンラインで本を注文することにし、「セブンアンドワイ」で購入したもの。9日にオーダーし、13日に近くのコンビニで入手。
独居老人などの孤独死、死後何週間も何ヶ月も経ってから発見された後の部屋の後始末、遺品整理を生業とする人の体験談である。短い(せいぜい4ページ)エピソードをたくさん集めたもので、簡潔にまとめられており、非常に読みやすくあっと言う間に読んでしまった。
対象が対象だけに、当然、生々しくもおぞましい話が盛りだくさんで、凄い迫力だ。ただの怖いもの見たさではなく、著者のこの仕事に対する真摯な誠実さ、死者に対する敬意が感動的な説得力を持つ。
万人向けとは言い難い話ではあるが、一方こういうことが現実にたくさんあるのだ、ということは知識として知っておいた方がいいだろう。一人暮らしをしている自分自身もいつこうなるかわからない、という事を肝に銘じる意味でも。
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