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大人がビィビィ泣いた日 [ヒロシマ]

2006年12月10日(日) 妹の結婚式


号泣する準備と決意は出来ていた。

■披露宴
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お父さん、お母さん
これまで育ててくれてありがとう。

お兄ちゃん、お姉ちゃん、お姉さん(ツマ)、お兄さん(姉ダンナ)
末っ子の私をいつも気にかけてくれてありがとう。
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小号泣

意外と涙は我慢できたな。
それ以上にカメラマン業が忙しかったのか。
#久しぶりに銀塩の一眼レフをメインで使った。
フィルムの装てん、何年ぶりだろう?
あのシャッターを切る感覚は爽快だ。


■二次会

おにーちゃん、どうしても来てちょうだいね!

というので、いいよー!
と、ツマと二人で親族代表みたいな感じで会場へ。
カジュアルなお店。
入り口から真っ直ぐ、奥のトイレまで通路。
その通路の左が一段高いカウンターバー。
右がテーブル席。
左のカウンター部分に新郎新婦席が設置してある。

司会の男性(ダンナ会社の同僚)もすごく軽妙でとても楽しい雰囲気。

隙を見計らって壇上にのぼり、やっと妹と談笑。
目ざといアイツ、ソイツは司会。

司会:お兄さん談笑中ですが、一言お願いしまーす!

予期せぬ事態に、しどろもどろ。
隣でニヤニヤしてる妹に同意を求めることしきり。
あー情けなや。


ビンゴ
過去、ビンゴ戦歴華やかなボクは
今日だけは負けねばならん!と、自分に言い聞かせていた。

司会:リーチの人は壇上に上がってくださいねー!
ふむふむ。
テルヲ: リーチ!!!
二人目のリーチじゃん。。。
まずい。
壇上の妹の傍らで、ダブルリーチ、トリプルリーチ。。。
もはやテーブル席よりも壇上のほうが人数が多い!
やばい、トリプルリーチどころか後ひとつ、どこが開いてもビンゴだ
司会:おにーさんがまだ立ってらしゃいます!新郎新婦おにーさんに早く!

いやいやいつまでもここに居ますよ。

司会:はい。これで特別な賞品は終わりました。 が、全員に当たりますので続けてください!

ホ。良かった。
しばらくして
テルヲ: ビンゴーー!!!

司会:おにーさんにビンゴ来ましたー!

なんか、オレ、すごいモテアソバレテない?


巨大クラッカー
昔の某番組にあった早朝バズーカのような大砲が登場。ターゲットは主役の二人。
司会:わが社のお祝い事には必ずこれが登場します。
司会:発射のヒモを引きたい方はこちらにいらしてくださーい!
司会:発射の号令は、おねえさん!義理のおねーさん(ツマ)にお願いします!
完全に仕込まれてるな・・・
ツマ:いち!にー!さん!ファイヤー!!
堂々としたもんだ。


新郎新婦、退場
楽しかったパーティもついに終わりに。。
ちょっと、トイレ。
トイレの中のスピーカーから、
司会:それでは、新郎新婦お一人ずつご挨拶をお願いします。
新郎新婦の挨拶を聴く。
うんうん、幸せになってくれよ。

挨拶が終わるころにトイレの出口にて、自席に戻るスタンバイ。
トイレ近くの席にいた妹の幼なじみが
『おにーちゃん、サプライズまだあるよ』
「え、何?」
『ふふふ。知らん

挨拶終わった。こそっと席に戻ろう。

通路を席に向かって半分戻ったところで
司会:それでは新郎新婦の退場です。皆さん手拍子でお送りください!

BGM流れる。

司会:あー!崩れ落ちた人がいます!おにーさん!

BGMのイントロが始まった途端、ひざがガクっとなった
最初は半分演技だったつもりなのだが。。

司会:この曲は以前お兄さんが作られた曲で、新婦がこの曲を使いたいと・・・
その後、彼の解説の記憶が飛んでいる。

この歌は、1999年、スタジオ録音して手売りしてたCD。
いわゆるしょぼいインディーズ。
その一枚を妹にあげてたもの。
これを聴いたのも何年ぶりだろうか。
そして。


地べたで号泣
その後、カウンター側の段にもたれて号泣
もう、大号泣。
はっきり言って新郎新婦退場の邪魔である。

その後、なんとか席に戻り、さらに号泣
そんなとき、
司会:おにーさん一言お願いします!
マジか!
テルヲ:ほじづは・・ほんどうにありがどございまじだ・・・
ごのぎょぐは・・・ひっくひっく・・
みなさんほんどうにありがどうごだいまじた。ひーっくひっく

その後も、BGMを聴きながらテーブルに突っ伏してサメザメと。

司会:おにーさん!妹さんが通り過ぎてしまいますよ!(←してやったりだろ!)
もう、見れない。片手でバイバイするだけ。

己の晴れ舞台に兄の作った歌を使ってくれた。
それがうれしくて、
そして、これはツマ曰くでハッ思ったのだけど、
その曲を作ったころの自分自身の環境やバンドメンバーとの関係、
それらがいっぺんに思い出されたんだ。

ホテルに戻り
うれしさと恥ずかしさでいたたまれなく
ホテルのレストランバーにてワインのフルボトル1本とハーフボトルを空けた。ツマと二人で。
一万円分。
広島の夜景は素朴だった。


ツマ曰く
『あんなにオイオイ泣いている人を生で見たのは初めて

っていうか。
テルヲ曰く、
おにーちゃんがサプライズされてどうすんのよ!
まったく参った。
ありがとうね。




翌日、広島は晴天だった。


広島城の赤い実の大木。


こんな大木が何本も赤い実を付けていた。


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