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交通事故のコーギー その後 [みかんの日記]

前回の記事「交通事故にあったコーギー」の続報です。


交通事故にあったコーギーを助けた「くうちゃん」のママは
結局そのまま見殺しにすることができず
警察に引き取りに行き、今は自宅で世話をしているそうです。


ひとつの命が助かったことは本当にうれしいことです。

 

 

 

 

ですが・・・

これからの大変さを思うと気がかりなのも正直な気持ちです。

 

健康な犬でさえ2匹飼うことは大変です。

まして下半身不随になる可能性があると宣告された犬なら
普通の何倍もの世話が必要になるでしょう。

 

現に今、自分の力で立ち上がることができないコーギーは
いつも自分の排泄物まみれになっているようです。

その都度ワンちゃんを洗い、また汚物の後始末に追われているそうです。

おむつをつけることになったとしても
日に数回付け替え、それがあと何年も続きますから
費用も馬鹿にならないでしょう。

 

また、先住犬である「くうちゃん」とのことも気になります。

くうちゃんはまだ甘えたい盛りの1歳のコーギーです。

どうしても怪我をしているコーギーに家族の目は向けられることになります。

今まで愛情を独り占めしていた犬にとって
新しい犬を受け入れることはすぐには出来ないのです。

 

うちは親子ですが、あんずは長い間かりんを受け入れられませんでした。

出産後は、5匹の子供に数時間おきにおっぱいをあげたり、
自分が食べた物を吐いて与えたり、下の世話から
何から何まで忙しく面倒を見ていました。

 

          

 

 

でも、ある日突然乳離れをするのです。

子供がお乳を吸おうとすると、うなって怒りながら逃げ回ります。

その乳離れの時から、あんずは子供たちを自分の子供ではなく
1匹の犬としてライバル視するようになったのです。

 

それから次々と里親に引き渡され、
うちに残ったかりんと私が一緒にいることをとにかく嫌がりました。

人間の子供にもあるといいますが、いわゆる赤ちゃんがえりですね。

鳴いて甘えて、片時も離れません。
かりんを触ろうものなら、すかさずかりんを触っている手の下に自分の頭を入れ
自分を触らせようとするのです。
絶対にかりんを触らせないようにと徹底的に阻止しようとします。

それでもまだ赤ちゃんで手がかかるかりんに、どうしても目が向いてしまいます。                             

 

それからあんずは、ご飯を食べなくなり、
ストレス性の脱毛症になり
歯が抜け落ち・・・
私とは目も合わせようとしなくなりました。

そして、とうとう私やかりんと同じ部屋にいることを拒むようになり
私たちが1階にいると、あんずは一人で2階へ上がり
1日中降りてこようとはしませんでした。

 

何ヶ月もそういう状態が続きました。

 

今でこそかりんを家族と認め、一緒に過ごしていますが
何ヶ月、何年たっても相性が悪く、同じ家の中にいても
別々の部屋で飼われているという多頭犬飼いのお宅もあります。

 

くうちゃんは今まさに赤ちゃんがえり状態らしいのです。

とにかく一日中鳴きっぱなしだそうです。
夜は抱っこしながらじゃないと眠らなくなっているくらい重症だとか。

 

くうちゃんを初め、くうちゃん家にとっては
これから慣れるまでは大変な苦労を強いられることになるでしょう。

 

 

多頭犬飼いの経験者として、少しでも役に立つことがあれば、
これからいろいろ相談に乗ってあげたいとは思っています。

私にはそれくらいのことしかできません。

陰から応援してあげることくらいしかできません。

 

 

リスクを覚悟の上で引き取った「くうちゃん」家には
本当に頭が下がる思いです。

 

                               

 

 ←クリックしてもらえるとうれしいです。

   

イラスト→MANAMASA CORGIS


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コメント 8

交通事故に遭ってしまった子のこと、ずっと気になってました。
聞きづらかったので、モヤモヤしてました。
くぅちゃんのママさんは心の綺麗な人ですね。
簡単に出来ることだとは思えません。
小さな命が1つでも助かってよかったです・・・
大変な状況なのに他人事の様に聞こえたらごめんなさい。
私に出来ることは何かないですか?
みかんさんちも大変だった時期があるんですね。
うちは何事もなく仲良くしてくれていますが、この状態に他の子が入ってきたら
絶対に無理だと思ってます。
事故に遭った子とくぅちゃんの幸せを祈ってます。
by (2006-01-31 18:23) 

あんず

ぶーさん
私も自分だったらどうするだろうかってずっと考えていました。
私はもう1匹引き取ることは無理だと思います。
やっぱり3匹飼うのは厳しいし、親子の中に他の子を・・・というのも
ちょっと抵抗があります。
くうちゃんママは自分で助けた子だから余計に引き取る気持ちが強くなったんでしょうね。
幸せになった一家の続報を綴ることができると良いな~と思ってます。
ぶーさんも気にかけていてくれたんですね。
いろいろ心配してもらってありがとうございました。
by あんず (2006-01-31 19:09) 

はるるん

犬同士、仲良くは初めからは無理ですよね。
ワンちゃんが助かったのはいいのですが
大変ですね。
くうちゃんさんの家族はお出かけも制限されるわけでしょう。
面倒を見ながら掲示板とかで里親さんを探してみるのもいいかもです。
冷たいように聞こえるかもしれないけど
お互いのワンちゃんにとっていいかもしれないですよ。
大変な思いをしたあんずさんならいっと解ってもらえるかなと。
by はるるん (2006-01-31 20:13) 

あんず

はるるんさん
今面倒を見ながら、スーパーや動物病院に貼り紙をしているそうです。
でも、電話があってもケガをしていることを告げると、皆さん断ってくるようで・・・
健康の犬ならまだしも、やはり障害犬の引き取り手は難しいですよね。
私も本当であれば、先住犬がいない家に引き取られるのがベストだとは
思っているんですけどね・・・
by あんず (2006-01-31 20:53) 

祐太ママ

初めまして!私もW.コーギー♂(祐太といいます)を飼っているものです。
あんずさんのブログを見つけて、ちょくちょくお邪魔させていただいてました。
でも、あの「交通事故に遭ったコーギー」を読んで・・・
本当に胸が締め付けられるようでした。私も何か出来ることはないだろうか・・・とかいろいろ考えて涙が出ました。
でも私には何も出来ない・・・
日中は仕事で留守にしてるし(祐太も可哀想だけど留守番ワンコです)
そんな状態で「要介護」のそのコーギーちゃんを面倒みるなんて無理ですもんね。
そんな自分にもイライラしたりして・・・
それなのに、くうちゃんさんはその子を引き取って面倒を見ていると!!!
なかなか出来ることではありません。
本当に頭が下がります。
先住犬とも早く仲良くなって、今よりどんどんいい状態になって、幸せ一家になっていることを私も心から祈っております。
by 祐太ママ (2006-02-01 22:00) 

あんず

祐太ママさん、はじめまして!
みんな同じ気持ちですね。
自分だったら・・・と思うと・・・
現実問題引き取るのは難しいのが現状ですよね。
1匹増えるだけでもかなり大変なことなのに、介護が必要なワンちゃんだと
もっと大変だと思います。
くうちゃんの家も共働き家族なので、ワンちゃんたちだけでどうやってお留守番しているのか気になるところです。
本当に幸せになってもらいたいと願うばかりですよね。
これからも良い続報ができれば良いな~と思っています。
また遊びに来てくださいね。
by あんず (2006-02-01 22:22) 

mogumogu

くうちゃんママさんの放っておけない気持ちもわかるだけに、
深刻な状況を読んでいると、とても複雑な気持ちです・・・。
安易に頑張ってとも言えません・・・。
すでに警察に渡っていたくらいなのですから、その病院はだめなのでしょうが、
出来るなら、病院で里親さんが見つかるまで善意で面倒みていただければ良かったのになって・・勝手な考えですが・・。
こうなると、ほんとに元の飼い主への怒りが募るばかりです。
処罰を科す方法でもあればいいのに・・・。
by mogumogu (2006-02-04 15:20) 

あんず

mogumoguさん
まったくその通りですね。
処罰を科して欲しいです。
そういう法律を作って欲しいです!
by あんず (2006-02-06 14:17) 

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