初場所初日観戦記 ＆ 今年の大相撲

國技館の枡席へ行ってきました！

枡席は４人で座ると、特に冬はコートなんかがかさばって、もう狭くて大変です。クロークみたいなところで預かってくれるといいのですが、ちょっとあの混雑では無理でしょうしね。

ってことで、狭い枡席でちゃんと相撲見て、焼き鳥食って、ビール飲んだりしていると、写真撮ってる場合じゃないので……写真無しの言い訳。

昨日は満員札止め、満員御礼の垂れ幕が下がりました。知らなかったのですが、初場所初日の満員札止めは、4年ぶりだそうです。
→http://www.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20070107ie26.htm

初日に見に行くと、協会ご挨拶、賜杯返還式、優勝額の除幕式などなどイベントが盛り沢山で、楽しめます。枡席が正面で、優勝額も正面だったので、除幕自体は死角で見えず。

さて、初日の相撲、注目の一番は大関・琴欧洲と小結･稀勢の里の対戦。
しかしその相撲は、稀勢の里が立ち会い気合い十分低く突っ込んだところ、琴欧洲が一瞬変わってあっけなく終わり、期待外れ。僕は思わず野次を飛ばしてしまったのですが、まさに僕が言いたかったことを、元千代の富士の九重親方もコメントしてくれているので、紹介しておきます。
「横綱を目指そうという力士がいただけない。こんな相撲は、お客さんも見たくないよ」
読売新聞webサイトより→http://www.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20070107iew8.htm

稀勢の里には、初日の相撲は忘れて、今年は飛躍してもらいたいです。

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元横綱･隆の里の鳴門部屋、期待を背負う稀勢の里を、僕は北の湖二世とみて応援しています。若くして出世し、年齢に似合わないふてぶてしい顔と態度、前に出る相撲内容とぽっちゃりした体格、北の湖に似ていると思います。北の湖がそうだったように、今年は優勝争いにからむ大勝ちをして、一気に大関、横綱まで駆け上がって欲しいですね。

東京場所では、地方場所と違っていわゆるご当地力士というものがないので、土俵入りや取組の時の声援の大きさが、その力士の人気に比例します。これはなかなかシビアなもので、土俵入りで、人気力士の次の力士は、シーンとした何とも言えない寂しさに包まれてしまいます。

声援の大きさで注目したのが、先場所大活躍した豊真将、凄い人気です。もちろん、本人の活躍ぶりが人気の源であることは間違いないのでしょうが、錣山(しころやま)部屋のホープだというところも人気を押し上げている部分もあるのではないかと思いました。錣山親方は、あの人気力士、寺尾です。

豊真将は日大相撲部にホープとして入ったものの、怪我などあって退部して、アルバイトなどしながら学生生活を続けていたところ、元同期の入門を見て奮起し、大相撲の世界に飛び込んだという経緯があります。

大学卒業の年齢で初土俵を踏むのは、大学相撲部などでの実績があって幕下付け出しが認められる力士以外では、大相撲の世界では異例の高齢デビューです。前相撲で初土俵を踏み、序ノ口から高齢デビューするという力士で、もう１人僕が注目して応援しているのが、今場所序ノ口デビューする舛名大（千賀ノ浦部屋）です。

舛名大は最近、マスコミでも報道されているのでご存じの方もいると思いますが、この春卒業予定の名古屋大学工学部の学生です。→http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/26051/
私、あめちんが卒業した大学のことを言うのも何ですが、国立大学の中でも有数の難関校なので、派手な見出しが好きなメディアでは、史上最高偏差値力士などと書かれています。→http://www.nikkansports.com/sports/sumo/p-sp-tp3-20061103-112033.html

舛名大、名大総長を表敬訪問のニュースと写真はこちら（名古屋大学webサイトより）
http://www.nagoya-u.ac.jp/out/inc.jsp?src=win/index#1

話題が先行しがちな舛名大ですが、上背189センチで、今は120キロくらいに目方も増えて、体格的には恵まれています。高齢デビューですが、まだまだ体も技術的にも未完成で変な癖がついていないのは寧ろ有利な点だと、親方も期待を寄せています。あとはちゃんと卒業して相撲に専念し始めたら、どれだけ質の高い稽古を量もこなせるかでしょう。根性次第でかなり出世できるのではないかと、大学の先輩としての贔屓目も込めて、僕もかなり期待しています。近々、舛名大の稽古を見学に行って、どういう体質でどんな相撲を取るのか等、じっくり見てみるつもりです。

【結論】
今年の大相撲、あめちん期待は
稀勢の里　と　舛名大

（おまけ）
中日8日目に、NHKのゲスト解説にデーモン小暮閣下が登場します。→http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/33889/
その相撲の造詣の深さはハンパなものではありません。前回のゲスト解説は見逃したので、今回は是非見たいと思います。

コメント 12

相撲って結構面白いですよね！
私は両国で見るのが好きです。焼き鳥にお弁当に・・・おいしいし♪（笑）
前はチケットもらえたのでよく行ってたけど、最近はめっきり。
今度行こうかな！！
by yupomuchan (2007-01-08 20:08) 

＞むーちゃん
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
むーちゃんも國技館によく行ってたとは知りませんでした。
昨年は学校の仲間とも行きましたので、機会があったら一緒に行きましょう。
by あめちん (2007-01-08 21:24) 

うーん、今日2日目が舛名大の序ノ口デビューでしたが、残念！黒星スタートとなりました。
取材も多くて緊張していたせいか、体が動いておらず、特に足が出ていない印象でした。
http://ameblo.jp/raou777/entry-10023054272.html

次からは、いい意味で開き直って伸び伸び取ってもらいたいです。
by あめちん (2007-01-08 21:39) 

琴欧州と稀勢の里の勝負がついた瞬間に、
向こう正面の桝席に座っていた方が、思わず座布団を手に持ったのを
見逃しませんでした！！
by かおん (2007-01-09 21:31) 

＞かおんさん
ホントは座布団投げたくて仕方なかったんじゃないの！？(笑)
by あめちん (2007-01-09 23:43) 

舛名大に注目してくださってありがとう。実は僕は名古屋人ではなくちゃきちゃきの江戸っ子です。千代田区出身です。親父は本郷生まれなので本籍地は本郷です。そして真砂小学校出身です。

舛名大ともども母校の相撲部も応援してください！
by 右大臣 (2007-01-11 01:09) 

＞右大臣さん
こちらこそコメントありがとうございます。
本郷、真砂小学校、名古屋大学と、不思議な縁で驚きました。
これからもよろしくお願いいたします。
by あめちん (2007-01-11 10:48) 

あめちんさん　今晩は。そしてあけましておめでとうございます。昨年柏戸の記事に反応したcobatackです。
自分は、ある青年会議所のメンバーで、今年度「日本のこころ委員会」なる委員会の委員長なのですが、9月に相撲博物館館長を講師としてお呼びしたいと思いまして、事前アポを取り、明日、両国に行ってきます。大鵬さんと初対面です！！かなり興奮してます。あとで結果報告させていただきます。
by cobatack (2007-01-13 22:53) 

＞cobatackさん
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

大鵬親方は昔気質の厳しさを持っている方ですから「日本のこころ委員会」の講師にはぴったりではないかと思います。

しかし、僕が応援している舛名大は、
「甘い考えですよ。ちゃんと卒業して相撲に専念できるようになってから入門しなさい！」
と大鵬親方からは怒られそうなのですが(苦笑)
by あめちん (2007-01-14 14:24) 

あめちんさん　今両国から帰ってまいりました。
今、興奮しすぎて何をどう話したらいいか、わからない状態なのですが、結論的には快諾していただきました。万歳！僕は子供の頃テレビで大鵬親方の解説を聞き、6年前の日本経済新聞の「私の履歴書」シリーズの大鵬幸喜編を読んで、大鵬さんが昔気質で厳しさも優しさもある、礼儀を重んじる方だと思ってました。実際にお会いして、まったくその通りでした。凄いオーラと優しい笑顔が印象的でした。そして、本にも書かれていたように、天才、と呼ばれることを嫌う方でした。とりとめなくなりますのでこれでやめますが、またご報告します。
by cobatack (2007-01-14 20:10) 

cobatackさん、さっそくご報告ありがとうございました。
大鵬親方（一代年寄は定年後も名を継ぐ人がいませんから、ずっと大鵬親方と呼べますよね）は、やはりオーラが凄かったですか。
そう、厳しさのゆえの優しさというか、そういう温かみがありますよね。

もし、このメッセージ欄に書ききれなければ、僕のプロフィール（http://blogcruiser.so-net.ne.jp/profile/view.do?toPersonalId=000103614449）にあるメールアドレスに直でも構いませんので、お時間あるときに、また様子を教えて下さい。
by あめちん (2007-01-14 21:04) 

あめちんさん、了解しました。
なかなか最近相撲が観れませんが、初日の琴欧洲　稀勢の里の対戦はひどかったですよねえ。横綱を狙う力士があれやったら（あれだけでおわかりですよね）、3年は横綱昇進が遅れます。
by cobatack (2007-01-15 21:38)