シオカラトンボとオオシオカラトンボ [昆虫]
シオカラトンボ 塩辛蜻蛉 トンボ目 トンボ科
シオカラトンボの「塩辛」は、成熟したオスの体からふく白い粉を、塩に見立てて付けられた名前だといいます。
シオカラトンボは、次に紹介する「オオシオカラトンボ」とよく似ていますが、オオシオカラトンボと比べると、全体的に白っぽく感じます。
しかし、一番解り易い見分けのポイントは、尻尾の先が白いことです。
シオカラトンボのメスと、オスの若い個体は、全体が黄色い色をしていますが、その色合いや模様から「ムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)」とも呼ばれています。
この写真の枯れ草は、麦わらという訳ではありませんが、枯れて倒れた同じイネ科の植物のようです。そこに止まっている為、とても分かり難い写真になってしまいました<m(_ _)m>
でも、その代りに「麦藁」の名のイメージは、何となく理解し易いかも知れませんね(^^)v
シオカラトンボ(ムギワラトンボ)は、何故かこんな風に地面や、地面すれすれにある草などに止まることがよくあります。
また、夏の暑い日に焼けたアスファルト道路に止まっている姿も、よく見掛けますが、熱くはないのかと、いつ見てもちょっと心配してしまいます。
「ムギワラトンボ」と呼ばれる、メスやオスの若い個体も、尻尾の先が白くなっています。
しかし、シオカラトンボのメスの中には、成熟するとオスとそっくりになる個体もいるようですから、オス・メスの見分けは、案外難しいのかも知れません。
オオシオカラトンボ 大塩辛蜻蛉 トンボ目 トンボ科
オオシオカラトンボは、シオカラトンボよりも太くて、全体に濃い目の青い色をしたトンボです。
また、頭部もシオカラトンボよりも、はっきりと黒い色をしています。
オオシオカラトンボは、縄張りを守るために、他のオスや他のトンボを、激しく追い払う行動が見られるようです。
この時も、実際にシオカラトンボに攻撃を仕掛けて追い払う場面を、何度も見掛けました。
オオシオカラトンボのメスは、シオカラトンボのメスのムギワラトンボよりも、もっと鮮やかな黄色いトンボです。(こちらも、若いオスはメスと同様な色をしています)
実は、この時にも飛んでいる姿を何度も見たのですが、まったく止まってくれず、ついに撮れませんでした…。
尚、オオシオカラトンボに就いては、lapisさんがつい先日の記事に、見事なアップの写真を載せられています。
『オオシオカラトンボ』←lapisさんの記事です。
参考文献
↑タイトルは、子供向けという感じですが、
内容的には、かなり高いレベルの図鑑です。
次回は、真っ赤な「ショウジョウトンボ」を、ご紹介する予定です。