チベット問題・ボダストゥーパからの祈り

聖火が北京入りしましたね。式典に参加している中国の人達は、
チベットで起こっていること、きっと何も知らないんでしょうなぁ。
テレビに映し出される幸せで平和な様子が、
何だか空しく、そして悲しく感じました。
そして赤くたなびく旗が、私にはとても恐ろしく見えました。

そして、世界では今回亡くなった
チベットの方々へ祈りが捧げられています。
うちから歩いて10分の世界遺産、ボダストゥーパでも
近くの寺より外人達が集まり、キャンドルセレモニー。
ばなな猫さんから業務連絡を受け、もそもそ行って参りました。

アーミーとか警察とかたくさんいて、
チベタン顔の私は、竹棒で叩かれちゃわないかしら・・
デモとか暴動に発展しちゃわないかしら・・
とかビビりつつ出掛けたものの、いつもの平和なボダストゥーパに
外国人達が集い、祈りを捧げていました。
警察の許可も得た平和的な集会なので、
アーミーはいなかったものの、監視役みたいなネパリが数名配置。

外国人達は、手に手にチベタン旗を持ち、
ストゥーパに登って大きく旗を掲げると、
下でコルラしているチベタン達から大喝采。
そりゃ嬉しいだろうなぁ。彼らがデモしたら竹棒連打と連行だもの。
ストゥーパに登れる外人よりも、下でコルラの足を止め、
彼らに見入るチベタンの数の方が多くて笑えました。



Free Tibet！



下で見守る人の方がいっぱいの図。

このチベタン旗、すぐに監視役ネパリに没収されてました（涙。
そもそも、なぜチベタン旗を掲げることが許されないのかが
納得出来ませんがね、私は。
私が日本の国旗を背負って歩いても、いい訳でしょう？
でも、チベタンが同じことをしようものなら、竹棒連打と連行な訳です。
ネパールとチベットの長い歴史の彼らの友好関係一切無視です。
本当であれば、ネパールは隣国としてチベットを守るべき立場なはず。
それを中国政府のいいなりになっているところが許せません。
てかケリと竹棒連打は、そもそも拘束に必要でしょうか！？



入り口では持って入ったチベタン旗が・・



監視役に没収。右の男性の手に持っているのがチベタン旗。

私もマントラを唱えながら、コルラしつつ、
写真撮りつつ、彼らを見守りました。・・がっ！
肝心のキャンドルに灯が点された辺りでバッテリー切れ！
がーん。それってどうよアタシ・・と独り突っ込みしつつも、
チベタン旗がはためく様子が撮れたので、ま、良しとしよう。



とても平和的な祈り。子供とかもいました。




ボダを振り返って、バッテリーちゃん最後の力を振り絞った一枚。

私達に今出来ることは何だろう。
チベットだけでなく、地球の平和と全ての人の愛を祈りました。
どうか、私がその愛の一部でありますように。

コメント 4

あーーーー、涙こぼれまくり！
愛が　届かないかなあ、中国政府に・・・

なんかもう、可哀想になってきた。
中国が。

こんな平和な自由な集まりをいつの日か
チベットのチベット人たちに体験して欲しいね。

だけじゃなく、中国の中国人にも。。。。

あーん。こんなに平和な集いだったなら、
私も娘と行けばよかったよー。

by ばなな猫 (2008-04-01 02:00) 

>ばなな猫さん

娘さんいても全然平気でしたよ。
ストゥーパに登れるのは通常18時くらいまでで、
昨日は許可を得た彼らだけが入れてたみたいです。
なので、チベタンはただ外から見守るばかり。
私は撮影隊外人のフリ（？）して紛れましたけども。

でも、中国公安とかもいたのかもしれませんね。
監視役は明らかにネパリでしたけど。

ほんと、チベットのチベット人にももちろんですが、
中国の中国人に本当の意味での自由を、ですね。
by ai (2008-04-01 14:00) 

トラック・バック、ありがとうございます。
こんなに平和的で、しかも人々を包み込むようなやさしさをもった活動はあまりありません。思い出の地で、わたしも活動に参加してみたかったです。
by 鯉三 (2008-04-02 02:29) 

>鯉三さん

私は彼らに紛れて写真を撮っていたのですが、
ストゥーパの上でチベタンフラッグが掲げられるのを見て、
下でコルラしていたチベタンが皆足を止め、喝采した時は、
私も涙出そうでした。ちょうどコルラの時間帯だったので、
祈りの力がこのままヒマラヤを越えてチベットまで届くように、
私もお祈りしました。
by ai (2008-04-02 02:48)