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雑記【 VI 】 [日記・雑感]

密教では、あらゆる物質は三つの側面から成り立っていると考えている。
「体(たい)」、「相(そう)」、「用(ゆう)」

体=物質そのもの(体大)、相=物質の姿・形(相大)、用=物質の働きや作用(用大)


密教の世界観の基本:
あらゆるものに、この三つの側面があるととらえる


宇宙は六つの構成要素から成り立っている
六大体大=地(個体)・水(流れ下るもの、液体)・火(上昇するもの)・風(気体)・空(空間)・識(認識)

この現実であり、また実は仏そのもの

 


●マンダラ
本質とか真実を意味する「マンダ」と所有を意味する「ラ」
→「真実を所有するもの」という意味。古代インドのサンスクリット語

マンダラ=宇宙の相の表現(宇宙の本質を表現している)
→4種類ある
 1.大マンダラ
    宇宙の姿と仏の姿で表現。大日如来が中心となり、その周囲に
    諸仏が描かれている。
→胎蔵界マンダラと金剛界マンダラがあり、2枚で
 「両部マンダラ」ともいう

 2.三摩耶(さんまや)マンダラ
    宇宙の姿を仏の持つ蓮華とか刀剣とか金剛の仏具で表現している。
    仏・菩薩の誓いや悟りの世界を表している。

 3.法マンダラ
    仏像の代わりに仏のそれぞれの働きを象徴する真言(真実を表す言葉)
    の梵字で表現している。
    別に種子マンダラともいう。

 4.羯磨(かつま)マンダラ
    上記三種のマンダラは平面に描かれているが、これは立体的に彫刻の
    仏像として表現している。
    宇宙の動静と人間諸生物の運動のすべても仏・菩薩の威儀事業として
    表現し実践の場を展開している

この四つのマンダラは、大マンダラの具象的な仏・菩薩像から仏具種字作用というように、段階を追って抽象的本質的な真理へといざなうようになっている。

ひとつの宇宙を四つの角度から表現
四曼不離(しまんふり)


釈尊は仏の応化身
 愚かな人間にもわかりやすく説法するためにとった仏の形

大日如来は法身
 宇宙の根源の姿の仏
 世界中のどこにでもいるし、人の心の中にもいるし、すべての神仏霊の心性を内に包んでいるような仏
→どの仏も大日如来の別の姿だということ
 「一は全であり、全は一である」


右に胎蔵界マンダラ(母体の生産力を表している)、左に金剛界マンダラ(無限生産の男性原理を表している)
金胎不二(こんたいふに)=「2つにして1つ、1つにして2つ」

(例)1日は昼と夜があって1つ、磁石はプラスとマイナスがあって磁石となる
 →人も同じ

金剛界マンダラ=永遠の真理に貫かれる「智慧」が描かれている。大日如来という宇宙仏の頭脳の世界がこれ。
胎蔵界マンダラ=「理」が書かれている。大日如来の心(胎内に宿った命をはぐくんで大きく咲かせる心が表現されている)。

「智」と「理」 どちらが偉いとか、高いとかいうものではない。
どちらもある。二つで一つの宇宙になっている。


我々人間も、手で印を結ぶことによって仏に近づき、そしてついには仏になることができる。
空海曰く、「父母から受けたこの身を除いて、どこに仏を実現できようか」
密教は、この現在の身を仏にする仏教。

 

 

 


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