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妻とのキズナ [うつ病闘病日記]

先週の水曜日(9/28)、会社の課長に「キミに請求書が届いているから・・・そして、伝えたいことがあるから、会社に来なさい」と呼び出され、神田の本社へ行きました。

わたし宛ての請求書というのは、現在わたしが休職中で給料が発生していないため、控除できなかった健康保険や厚生年金の請求でした。
これは、指定された期日までに、指定された銀行口座へ振り込めば済むことです。
問題なし。

「そういえば・・・」と
課長が取り出した用紙は傷病手当金請求申請書
「これを書かないと、健康保険組合からお金がもらえないんだよ」だってさ。
おいおい。
そういう申請書類があるんだったら、もっと早く出せよー。
もう休職してから、何ヶ月たっていると思っているんだよー。もー。
「病院で記入してもらわないといけない項目もあるから、なるべく早いうちに記入してもらって、提出するようにね」
言われなくても、すぐさま処理して提出しますが・・・何か?

そして、こんなことを言われました。
「いま会社は、キミを契約社員として雇っている。しかし、キミはうつ病のため休職している。会社側から見たら、職務をまっとうできていないと判断せざるを得ない。働いてもらうために契約しているのに、キミの病気のために働けない。
 いままで、キミと同じようなケースの社員を抱えたこともあるから、うつ病などの精神的な病気というのは、3ヶ月など数ヶ月で完治するものではなく、完治には半年から1年以上かかるものであると認識している。1年以上経っても完治せず休職している社員もいる。
 キミがこのまま長期休暇するのであれば、会社側としては、キミに10月末日をもって依願退職してもらうしかないと思っている」

これに対して、わたしは・・・
「10月中旬で、治療のために休職してからちょうど3ヶ月になります。多少ムリをしてでも今回の休職申請期間が切れる10月中旬をメドに職場に復帰して、ハードな設計・構築という業務ではなく、サーバやネットワークなどの運用業務に就かせてもらって、体を徐々に慣らしていきたいと考えています。体が慣れてきたら、徐々に構築業務や設計業務などへシフトしていくようにしたいです。
 しかし、正直なところ、今のままのペースで年末くらいまで休職して、治療に専念したいとも思っています」
と答えた。

しかし、課長は・・・
「10月中旬をメドに復帰をめざしているようだが、ムリをして中途半端な状態で職場復帰されても、再発して再度長期間休職というパターンになっても困る。酷なことを言うようだが、完治が望ましい」
と言ってきた。

「とりあえず、10月中に職場へ復帰できれば、10月末日に依願退職しなくても済むんですよね?」ということだけを確認し、
「メンタルクリニックの医者と相談して、10月中旬に復帰するのか、治療に専念するため10月末日に依願退職するのかを判断し、結果をご連絡いたします」と言い残し、帰ってきました。

会社を後にして、神田駅に向かう途中、とりあえず結果だけを妻に携帯電話のメールで伝えました。
あまりにショックで、かなり気分が落ち込んでしまいました。
「何でこうなるだよっ!」とか
「自分の何がいけなかったんだっ?」とか
「もういいや、死んじゃおうか・・・」とか
いろんな思念が頭の中をぐるぐるとしていました。

人間は生きていくうえで、常に何らかの選択を迫られている。
例えば・・・夕飯前の夕方ごろに小腹が空いたとき。
ここで、おやつをつまんで、小腹を満たすべきか。それとも、夕飯まで我慢するか。
この例えのように簡単で単純なモノから、自分の人生を左右するほどの重大なモノまで、常に人生とは選択の連続であると思います。
「今の会社に転職することを選択したのが、いけなかったのか?」
「今の直属の上司(主任)のもとで働くことを選択したことが、いけなかったのか?」
「以前の職場で、今の主任(わたしを現在の会社へ誘った張本人)と出会ったことが、いけなかったのか?」
「以前の職場で常駐して業務に就くことを選択したことが、いけなかったのか?」
「いつのどの選択が、現在のこの状況を創り出したのか?」

わたしの思考は、ものすごいスピードで回転し、石が坂をコロコロと転がりながら落ちていくように、とてもネガティブで、ダークで、マイナスばかりのものになっていきました。
「このまま、死んでしまおうか・・・」
「このまま、どっかへ行ってしまおうか・・・」
「このまま、車道に飛び込んでしまおうか・・・」

そんなとき、わたしの携帯電話が鳴った。
妻からの着信でした。
「大丈夫。とりあえず、帰っておいで。まずはメンタルクリニックの医者に、どうすればいいのかを相談しようよ。早く帰っておいで」
この妻の声で、わたしは死ぬことを思いとどまりました。

家への帰る途中、「駅のホームに到着する地下鉄に向かって飛び込んでみようか」とか、「どこか高いビルの屋上に上って飛び降りてみようか」とか、まだまだマイナスな思考がグルグルと渦巻いていました。

家に着いて、妻へ詳細を報告。
二人で抱き合いながら、泣きました。
わたしよりも妻の方が先に泣いてしまったため、わたしは泣けませんでしたけど・・・心の中では、くやしさがいっぱいで泣いていました。
「生きているだけで、いいんだよ。子どもを産むことも、マンションを買うことも二の次でいい。二人で生きて行ければ、それだけでいいんだよ。少しずつでいいから、二人で元気になっていけばいいんだよ」
妻の言葉で、わたしの心は救われました。

この女性を妻として選択したことは、ぜったい間違っていない。
これは断言できます。
妻と二人で泣きながら、思いをすべて吐き出したことにより、心も軽くなり、気分が楽になりました。
「すこしずつでいいから、一歩一歩、進めばいいんだ」
とりあえず、メンタルクリニックの医者に、今回会社から言われたことを報告して、復帰すべきか、依願退職すべきかを相談すればいいんだ。
なんだ、そんな簡単なことだったのか。
妻よ。本当にありがとう。
あなたがいたから、現在、わたしはわたしでいられるのです。

そして、先日の父親との電話で言われた言葉や、父親から携帯電話のメールで送られてきた言葉によって、わたしの心がより強くなり、前を向けるようになりました。

わたしは、いろいろな人によって生かされています。
感謝。

 


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コメント 6

素晴らしいパートナーを持ったこと、これが本当に凄いことだと思います。感動しました。奥様のあたたかくて広い心、いつまでも忘れないで大切にしてくださいね。女性は世の中に沢山いますが、こんな風には実際なかなかなれないものです。本当に大切にしてください。
闇が晴れるのも後もう少しの辛抱ですよ。大丈夫です。闇は必ず晴れる日がきます。ゆっくりでいいんですよ。。
by (2005-10-04 01:17) 

しゃくれアゴ

愛華さん、コメント&nice!ありがとうございます。
本当に妻には言葉では表しきれない程、感謝の気持ちと愛おしい気持ちでいっぱいです。

>闇が晴れるのも後もう少しの辛抱ですよ。大丈夫です。
>闇は必ず晴れる日がきます。ゆっくりでいいんですよ。。
ありがとうございます。
さまざまな人の暖かい言葉が、わたしの心をやさしく包み込んでくれます。
「明けない夜はない」「止まない雨はない」
ゆっくり、じっくり、一歩一歩確実に前へ歩もうと思います。
by しゃくれアゴ (2005-10-04 06:39) 

koza

素晴らしい奥さんですね!
あせってもしかたないっすよ。
by koza (2005-10-04 18:10) 

しゃくれアゴ

こざきさん、コメント&nice!ありがとうございます。
自慢の妻ですよ(照汗)
本当に妻には何度も救われています。

>あせってもしかたないっすよ。
はい。
のんびり行きますよ。のんび~り、ね。
by しゃくれアゴ (2005-10-04 21:17) 

ぼくも病気とまだまだ向き合ってます
同じような境遇にいて、気持ちを理解しあえる仲間がたくさんいることも覚えておいてね(^^)



で、それはそれ
気持ちが少し落ち着いたら、
ちょっと思い出すのは辛いかもしれないけど・・・・
次の行動をおこしてみてください

「10月末日をもって依願退職してもらうしかない」の一言はとっても気になります
経営側から正当な理由があって首にするなら、会社から正当な手順を踏んで免職処分にすべきでしょう
(できるもんならやってみーやーって感じだけど^^;;)

この会社やっぱ問題あるんで、厚生労働省か管轄機関(最近は近くの役場でも相談にのってくれますし、地域のボランティア系で鬱病患者を支えてくれるNPO法人や、NGOに相談されても良いですし、弁護士の相談窓口でも良いです<電話の無料相談とかがあったと思うです)に上記のようなことを言われたって報告しましょう(^^)

被害者がまたでないように、予防策もうっておきましょう~

弁護士の電話相談窓口は、余裕があったら、調べてみます^^;;

ちょっとぼくも今かなりてんぱってるので^^;;;
by (2005-10-08 16:13) 

しゃくれアゴ

うっちーさん、コメントありがとうございます。

>「10月末日をもって依願退職してもらうしかない」の一言はとっても
>気になります
まぁ、契約社員という立場なので、こちらもあまり強く出ることができない、という状況なんですよねー。
「今年の5月から契約社員になって、7月中旬にうつ病になり休職」
わたしが会社側の人間だったら、間違いなく依願退職させますよ(笑)

それに・・・
最近、わたしが所属する会社を含む、グループ会社が年度末に再編されたりするんですよ。その結果、わたしの望まない方向に行きそうな感じなんですよね。
・・・うつ病闘病生活をしながらも、@Typeとかen-japanなどのWeb転職支援サイトとかで、匿名応募してみたりして、裏でこっそり就職活動をしていたりもします。(^-^;;
しかも、某大手企業より正式応募するようオファーをもらったりしちゃったりして、確かな手応えを感じちゃったりしているんですよねー。
なんか、もう、今の会社はどうでもいいかなぁ~なんていう気持ちもあることは正直なところですね。

>経営側から正当な理由があって首にするなら、会社から正当な手順を
>踏んで免職処分にすべきでしょう
わたしの所属している会社では、わたし以外にも同様の社員や契約社員がけっこういるようで、その対応をどうするか、あれこれ模索中みたいです。
解雇されるより、依願退職の方が、再就職の際やハローワークでの就職活動でも対応が違ってきますので・・・(解雇だと、うつ病のことがハローワークにばれてしまい、完治するまで失業手当が給付されないケースもあるそうなので)

さまざまな情報をいただき、ありがとうございます。 m(_ _)m
最近は、父親や妻からの言葉で心が救われたり、義弟(妻の弟)が生活費の心配をしてくれたり、いろんな人に支えられていることを実感して、気分がいい場所で保てている気がします。
by しゃくれアゴ (2005-10-08 20:58) 

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