『自分が働くだけではなく、自分のお金にも働いてもらう』必要がある! [お金も大事]
昨日は、クレディセゾン主催の資産形成セミナーに参加してきました。
前半は、
・さわかみ投信 代表取締役社長の澤上篤人氏
・バンガード・インベストメンツ・ジャパン証券 代表取締役の加藤隆氏 による講演。
そして後半は、澤上氏、加藤氏に加え、
・千葉商科大学大学院教授の伊藤宏一氏
・セゾン投信 代表取締役社長の宮澤雅美氏
・クレディセゾン 代表取締役社長の林野宏氏 によるパネルディスカッションでした。
トータルで4時間近くのボリュームでしたが、
全く飽きることなく、食い入るように聞いてしまいましたよ。
前半の講演会では、特に澤上氏の『自分が働くだけではなく、自分のお金にも働いてもらう』という話に、思わずうなってしまいました!
講演会のポイントは、こんな感じです・・・
<澤上氏>
□発展経済と成熟経済の違い
・昔は、大量消費、大量雇用、年功序列の発展経済であった。また、企業は大量に雇用ができ、
給与収入が高かった(現在は減っている)
・現在は、成熟経済に入っている
・企業のスリム化に伴い、企業の資金需要が下がるため、金利も下がる(利息収入も減る)
・日本の貯蓄率は減少傾向。貯蓄率高いのは高齢者層。年金の受取額も減る可能性大
・発展経済を進めるのは政府。成熟経済を支えるのは企業と個人投資家
⇒『自分が働くだけではなく、自分のお金にも働いてもらう』必要がある
□長期運用
・安い時に買い、高いときに売り、次の購入資金に。これだけ。
・株は不動産などよりも経済に即効性がある。
・株の購入は、お金が社会を回って活性化させる民間の景気対策と言える。社会に還元され、
自分にも還元される。
・その会社の方針や夢を託すことができる企業の株を長期で保有すればよい。
思い入れがあれば、多少値が下がっても、待ち続けることができる。
・本格派投信なら、長期運用が可能
・2007年は「貯蓄」から「運用」の本当の転換の年になる
<加藤氏>
□投信の選び方
・目減りしない、インフレに打ち勝つ運用が必要
・「時間」が全てである。時間は人生そのものとほぼ同義
・学習は必要 -但し、メカニズムの細部についてではなく、運転のしかたについて
・運用成績と運用期間に関連性は無い
・投資信託を選り分ける方法は無い
⇒つまり「コスト」こそ問題である
・必ずしもレーティングが良いファンドがコストが高いわけではない
・長期視点に立ち、投資対象を分散し、パフォーマンスで判断せず、手数料が安いものを選ぶ
後半のパネルディスカッションのポイントです。(皆さんの発言が混ざっています。自分で理解できた範囲ですが・・・)
・資産には「金融資産」と「人的資産」がある。お金だけでなく、能力を高めることも資産となる
・ワーク・ライフバランスに「マネー」を入れた「ワーク・ライフ・マネーバランス」で考えるべき。
マネーばかり重視して、ライフが疎かになってはいけない
・そもそも投資は「長期」が当たり前。日本では、「投機」と「投資」の区別がついていない。
本来の投資教育(どこまでが自己でやるべきで、どこからが任せてよいか)がされていない
・お金を手放すことが投資。それが社会と自分に還元される。
・投資は分散することでリスクを抑えられる
・日本の投信には本格的な長期運用のものがほとんど無い
・投資信託のメリットは、①何もしなくて良い(任せたまま)、②複利、③再投資の税引きが無い
・投資信託を選ぶポイントは、「運用期間」「純資産残高が安定的」「分配しない(複利のメリット)」
「コストが低い」「長期運用方針である」「運用評価が高い」ということ
・子供の教育や住宅購入は、個人で異なるが、「老後」は全ての人に訪れる。老後の対策は、
「長期投資」しかない
投資信託の見方については、色々と勉強になりましたよ。
その他にも、オフレコで・・・という内容もあり、とても面白い内容でした。
また開催されるようなら、是非参加したいと思いました!
さすが澤上氏という感じの鋭い指摘が多いね。
個別株式での投資より澤上投信を利用する方が無難かなとも
考えています。
※自分のメインブログがRSS登録されてますな、ばれたね。
by Takashi (2007-01-14 23:06)