患者の分類
あるひとは自分の健康管理に関して積極的に手を打つことを誇る。こういうひとは「ほとんどの場合、多ければ多いほど望ましい」というのが信条だ。このタイプの患者、そして実のところ一部の医師も、たとえそれを証明..
タグ： Jerome Groopman MD Pamela Hartzband MD

意志執行代理人
　がんの進行による臨死期にあたって、胸を押す、喉に管を入れて人工呼吸で呼吸させる、心臓を動かす薬を注射するような蘇生行為を家族は希望した方がいいのか？ という場面では家族は2つの連帯の責務を感じている..
タグ： Pamela Hartzband MD Jerome Groopman MD 大竹 文雄 平井 啓

自立した患者
リサのケースでは、二番目の整形外科医は最近の医療文化の中で特に重視されている患者の自律性に影響を受け過ぎているようだ。　リサは医師の言葉を引用して言った。「「やってもいいし、待ってもいい」と言われたん..
タグ： Jerome Groopman MD Pamela Hartzband MD

医療に「時間の手当て」はない
　患者さんへの説明に1時間かけ、「抗がん剤治療をやめる」という判断に至ったとしても、そこには保険点数も医療機関の収入もほとんど発生しません。5分話しても1時間話しても、診療報酬は変わりませ..
タグ： Pamela Hartzband MD Jerome Groopman MD 北健一 福土 審

世話になる医者にも注意が必要
　病気に注意するだけでなく、病気にかかったときに世話になる医者にも注意が必要である。大事な両親や自分を、やぶ医者に任せるのは危険なことである。 養生訓 現代文 貝原 益軒 (著) , 森下 雅之 (翻..
タグ： 貝原 益軒 Jerome Groopman MD Pamela Hartzband MD

提示する選択肢の数は少なく
相手に選択を迫るときに、多くの選択肢を与えたのでは、ただ困惑させるだけである。困惑の中で選んだのでは、後で悔やむことになりかねない。自分のところで、相手のことを考え選び抜いたうえで、相手の選択肢の..
タグ： 大竹 文雄 山崎 武也 Jerome Groopman MD Pamela Hartzband MD Baruch Fischhoff John Kadvany 平井 啓

「真実を伝える医療」か「ウソも方便」か
　医療が高度になるにつれ、心の問題を軽んじる傾向は、どんどん強くなっている。　血圧にも、まさにこのことは当てはまる。数値という非人間性の極みから、人間性を取り戻すことが必要だ。　例えば、患者の血圧が高..
タグ： 松本 光正 中川恵一 大竹 文雄 平井 啓 Jerome Groopman MD Pamela Hartzband MD

医療では何が正解か一概に言えない
医療では、何が正解で何が間違いか、一概には言えない。 患者が一〇〇人いれば一〇〇通りの治療方針があり得る。 決断が正しかったかどうか、医師が迷いを感じなくなれば「独善」に陥る。 大切な人を..
タグ： 春日 武彦 信濃毎日新聞社文化部 Jerome Groopman MD Pamela Hartzband MD

決められない患者たち
　毎日、多くのひとびとが薬を新しく始めるかどうか、医療処置を受けるべきか頭を悩ませている。それは健康でいるための予防的な治療をどうするかという問題のこともあるし、病気の治療に複数の選択肢があってそのう..
タグ： 平井 啓 大竹 文雄 Jerome Groopman MD Pamela Hartzband MD

無為バイアス
　医療における決断の分析を行った認知心理学者は「無為バイアス（omission bias）」と呼ばれるものについて叙述している。すなわち、もし自分が治療の選択などに深く関わって望ましくない結果、ことに..
タグ： Pamela Hartzband MD Jerome Groopman MD 大竹 文雄

自然主義バイアス
　自然が一番、という世に広く信じられている信条のためにスタチン（世界で最も処方されている薬の一つ、コレステロールを下げるための薬）を飲むのを拒むひともいる。自然は賢いのだから、自然に任せていれば体は自..
タグ： Jerome Groopman MD Pamela Hartzband MD ヴォルテール 仲野徹

可用性バイアス
誰がどういう選択をしたかという話は、私たち全てが自分自身あるいは自分の住む世界をどう理解するかに強力な影響を与える。こうした心情の形成は、親が話してくれる物語を聞いたり、寝る前に童話を読んだりする..
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