禅の世界
  ある日のこと釈迦牟尼仏が、聴衆が多数に集まっている中央の説法の座についた。大衆は今日もありがたいお話が聞けるものと思い、緊張して釈尊の口許を見守っていた。釈尊は一言も発せず、会座の前に供えてあった..
タグ： 望月 信成 玄侑 宗久 立花 大亀

その意識を捨ててしまえ
趙州和尚と厳陽尊者とのやりとりである。厳陽「一物不将来の時いかん」趙州「放下着」厳陽「已（すで）に是れ一物不将来、這（こ）の什麼（なに）をか放下せん」趙州「恁麼（いんも）ならば則ち坦取し去れ」これで「..
タグ： 趙州和尚 玄侑 宗久

禅と詫茶
　茶祖といわれる村田珠光が一休禅師に参禅（座禅して公安を参究すること）し、中国の圜悟克勤禅師の墨跡を大切にしていたことはご存じかもしれないが、その後の武野 紹鴎も茶聖の千利休も本格的に参禅している。利..
タグ： 玄侑 宗久

まじめ
今している作業に没頭し、妄想の入り込む隙間がない状態を本来「まじめ（間締め）」という。「真面目」という文字は、「しんめんもく」と読んでも、「まじめ」と読んでも、いずれにしても禅を背景にした言葉には違い..
タグ： 玄侑 宗久

足るを知る
必ずしも福を干（ もと ）めず。 禍無きを以て福と為す。 必ずしも栄を希（ ねが ）わず。 辱無きを以て栄と為す。 必ずしも寿を祈らず。 夭（ よう ）せざるを以て寿となす。 必ずしも..
タグ： 言志四録 佐藤　一斎 玄侑 宗久 叢 小榕

仕事も遊び
　　仕事に興味を抱くことは、「遊びや休息と同じくらい自然」である。クリエイティビティや工夫の才は、すべての人に広く備わっており、適切な条件のもとなら、誰 もが責任を感じ、責任を求めさえする。ダグラス・..
タグ： ダグラス・マクレガー 大久保 恒夫 玄侑 宗久 ティナ・シーリグ

自利・利他の教え
「それ釈教は浩汗（こうかん）にして際（きは）なく、涯（かぎり）なし。一言にしてこれを弊（つく）せば、ただ二利あり。 常楽の果を期するは自利なり。苦空の因を済（すく）ふは利他なり。空しく常楽を願へども得..
タグ： 五木 寛之 立花 大亀 白川密成 空海 玄侑 宗久 ゲーテ 鈴木 大拙

ズボラ
　ところで「ズボラ」という言葉、じつは「坊主」を逆さまにした「主坊」の複数形だって、ご存じだろうか。つまり坊主にあるまじき人々という意味なのである。禅的生活 玄侑 宗久 (著)筑摩書房 (2003/1..
タグ： 玄侑 宗久

自帰依　法帰依
　アーナンダよ。今でも、またわたしの死後にでも、誰でも自らを島とし、自らをたよりとし、他人をたよりとせず、法を島とし、法をよりどころとし、他のものをよりどころとしないでいる人々がいるならば..
タグ： ブッダ 中村 元 玄侑 宗久

歴史
　歴史というのは、国家と民族が、たえず変転する国際情勢の中で、生き延びようとする必死の努力が集った大きな流れであり、戦争も平和もそのなかに生まれる巨大な政治社会現象であって、その是非善悪など軽々に論じ..
タグ： 岡崎 久彦 E・H・カー 北 康利 高村光太郎 和辻 哲郎 玄侑 宗久 倉山 満 磯田 道史

意識の中にないものは存在しない
養老 ごくごくやさしく言うと、昔は英米人には肩こりはないって思われていた。「肩こり」っていう言葉がないから、肩はこらない。だけど、概念を導入した途端に彼らも肩こるわけですよ。で、マッサージが流行ったり..
タグ： 養老 孟司 玄侑 宗久 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー

日本人の信仰
  死者の霊を祀るというのが、そもそも日本人の信仰の基本だった。その点では神道も仏教も変わりがなかった。死者の霊を祀るということは、つまり祖先崇拝のことである。このような信仰の歴史を無視しては、慰霊と..
タグ： 山折 哲雄 杉本 鉞子 多田 富雄 玄侑 宗久 福田 千鶴