記事 での「狂気」の検索結果 57件
銀河系・明日の神話(15)
●そして、田茂木も・・・●
∴鬱蒼たる湿地帯の森の中で、田茂木茸雄が自分の相棒であり恋人でもあるロロンの死に動転し、かつ慟哭していた丁度その頃、惑星エリーの上空に、ピカッと光る点が現われた。..
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第一章 Eyes in eyes
渋谷のコンテナハウスで、パソコンを使ったネットサーフィンやゲームに明け暮れている本作の主人公、西條拓巳は、ある日突然チャットに乱入してきたハンドルネーム将軍から...
タグ: 第一章 楠優愛 磔 事件 序章 オタク ひきこもり 西條拓巳 狂気
レダになった順子と市川海老蔵と芸能リポーター
順子は「レダ」になった。
なったというより、生まれつきレダなのかもしれない、と順子は思う。
(わたしは「レダ」だもの、世界は美しい)
「そう、世界は美しいのだ」
順子はテレビを付ける。
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地方中小食品会社社員磯部、「手放し運転男」について何度も反芻せざるを得ない
磯部は反芻するのだ。
いや、磯部の心が勝手に反芻する。
「自転車を手放し運転する男」の姿を。
同一人物ではない。
しかしそれにしては共通点が多い。
「手放し運転」、そしてやたらとスピード..
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地方中小食品会社社員磯部、「手放し運転男」を見かけ過ぎる
磯部は首を捻った。
(なんで俺はよく見かけるのだろう)
磯部がよく見かけるものは「自転車を手放し運転する男」である。
そりゃあ世の中には手放し運転をする人間もいるだろう。
それにしても磯部が見..
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「分かってるよ」
「もしもし」
正史の声だ。
なぜこんなに緊張する。
なぜ心臓は激しく動く。
「あの、わたし」
「分かってるよ」
(分かってるよ?)
秒速で嗚咽がこみ上げる。
けれど江里子は大人だ。すぐ..
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(気にしてないよ)
江里子は携帯を手にした。
さきほどからかけるタイミングを計っていた。
本当は気になって仕方ないのだが、(気にしてないよ)と自分に言い聞かせていた。
(気にしてないよ)と自分に言い聞かせたら、正史..
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地方中小食品会社の副社長佐野、休日に磯部を思い出す。
休日、子どものお伴で遊園地に行った佐野を周囲は副社長と扱ってくれない、認識してくれない。
雑踏の中、背の高い男が佐野にぶつかる。
「ぶつかんなよ、おっさん!」
2人の娘の前で佐野は若い男に怒鳴り..
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順子はレダ?白鳥は?
「白鳥は君の部屋へ来て何をしたの?」
「レダと白鳥のしたことは分かっているでしょう」
「白鳥はレダを犯した」
「犯されたんじゃなく、二人は愛し合ったの」
「それはおかしいんじゃない?」
..
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開きたくない小枝子からの手紙 1
聡子はあまり手紙の封を開けたくなかった。
小枝子からの手紙だ。
大学を卒業してからもう30年。
1年に1度も小枝子とは会うことがない。
けれど思い出したように、急に「お茶飲まない」という電話が..
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順子は「レダ」だと言った。
順子はよくテレビに出てくる女芸人に似ていると言われた。
しかしテレビをほとんど観ない順子は、その女芸人の顔を知らない。
順子は「わたしはレダだ」と言った。
順子はもう一度、「わたしはレダだ」..
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莉子の決心
莉子はとうの昔に決心していた。
(答えない)
山下のやや赤みを帯びた頬が笑っている。
それでもほんの少し間を置いた莉子に
「いるんでしょ、彼氏」とたたみかける。
莉子は刺すような笑顔を浮かべ..
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