腹痛のはなしⅠ
　近来、頓に夜中に腹痛に襲われて目を覚ますことがあるのであります。この腹痛は激痛という程ではなくて、鳩尾辺りがシクシクと不快に収縮するような感じで、それでもそこそこ痛いは痛いものでありますから安眠を妨..
タグ： 腹痛 永井荷風 ストレス

ここを過ぎてお笑いの市Ⅱ
　寄席に頻繁に通っていた頃ではありましたが、噺の入手先は寄席ではなくて専らラジオでありました。勿論、寄席での録音は御法度であります。最近はラジオを殆ど聞かなくなってしまったので、今の番組事情はしかとは..
タグ： 寄席 落語 演芸 永井荷風 雪駄 浅草 パソコン 音楽

ここを過ぎてお笑いの市Ⅰ
　以前はよく布団に入って、傍らのカセットテープレコーダーから落語を流しながら眠りに就くのでありました。夜中に夜具にもぐりこんだら丁度一席終わる頃に眠りに落ちると云う寸法であります。寝しなの、現の時間か..
タグ： 寄席 落語 演芸 永井荷風

怨嗟と冷笑－永井荷風『狐』Ⅲ
　荷風の父親久一郎氏は明治政府の官吏であり、後に日本郵船の横浜支店長でありました。青年荷風のアメリカ渡航はこの線に乗ったものでありました。久一郎氏は荷風のフランス行きを認めず、実学の国アメリカ行きは認..
タグ： 永井荷風 本 狐 廃屋 武器

怨嗟と冷笑－永井荷風『狐』Ⅱ
　首尾よく正義を完遂した一同は大酒盛りを催すこととなり、父親はその饗応のために狐の忍び入った鶏小屋の鶏を二羽潰すのでありました。鶏を殺した狐を殺し、それが祝いに更にまた二羽の鶏を殺したのであります。荷..
タグ： 永井荷風 狐 本 廃屋

怨嗟と冷笑－永井荷風『狐』Ⅰ
　永井荷風の短篇『狐』は嘗て彼の人が生まれ、幼少期を過ごした小石川金富町の記憶として語られます。そこは彼の人の父君永井久一郎が「旧幕の御家人や旗本の空屋敷」を「三軒ほど一まとめに買い占め」た広大な宅地..
タグ： 永井荷風 本 狐 天秤棒 一人暮らし

永井荷風
明日、4月30日は永井荷風の命日ですね。1959年になくなっているから、ちょうど50年。わたしは、最近再び市川市に住み始めたので、ちょっと感心があります。 http://www.city.ichik..
タグ： 永井荷風 荷風全集 永井壮吉

秋海棠と文豪
前回upした子規の『獺祭書屋俳話』に収録されている秋海棠の挿絵です。 亡くなる前年の日記に描かれたものだそうです。 秋海棠の花が咲くのは夏の暑さがようやく和らいで朝晩涼しくなり始める頃。蛍..
タグ： 断腸亭日乗 永井荷風 秋海棠

浅草散歩　プロローグ　
東京の街を歩き始めてから　散歩とか街歩きといった話題の中に　しばしば登場する人物がいる。 『永井荷風』　その人である。 国語の時間に聞いた名前ではあったが　その作品を読んだこともなかったし　まして..
タグ： 浅草 永井荷風 裏町・横道 NHK教育テレビ 知るを楽しむ 私のこだわり人物伝

咲いているのは片想い
ご訪問いただいたみなさま…いろいろとご心配いただきありがとうございました。その後は、特に調子の悪いこともなく、元気にやっております。いろいろと感じることはありましたが…それは、いずかの機会に、またご報..
タグ： 片思い 花 秋海棠 永井荷風

素足に雪駄で
　二十代後半からずっと雪駄を愛用してきたのであります。雪駄はその手軽さと、下駄のように高らかな音を出して我此処に在りと宣言しながら歩くような、云ってみれば傲慢さがないので好きな履物であります。特に道と..
タグ： 雪駄 永井荷風 五十歩百歩 本