しずけさや 岩にしみいる 蝉の声
芭蕉の原句は
山寺や石にしみつく蝉の聲
だった。
のち、芭蕉は奥の細道行に同行した曾良が日記に書きとどめた自作の句を推敲して、「山寺や」を「閑けさや」に、「岩にしみつく」を「岩にしみ..
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光堂の句
芭蕉と曾良が平泉を訪れたとき、金色堂は覆堂の内にあって、『奥の細道』平泉条にも「四面に囲て、甍を覆て風雨を凌」と書き残している。このことからも「降りのこしてや……」の句が心象であることが分かる。
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金森家
江戸中期、岩手県の一関に栄えた大地主で、江戸・大阪の文人と交流があった。磐井橋のたもとに2軒あり、いずれに芭蕉が宿泊したかは定かでない。金森家は芭蕉が二晩宿泊したことに由来し、屋敷の内に「二夜庵」を建..
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