See You Lodge―屋上
風が出てタルチョがはためいた。空はまだ僅かに明るさを残していたが、星は瞬き始めた。街灯がほのかに照らす石畳から子供たちの声は消え、行き交う人も僅かになった。私は、大分遅くなった月の出を待っている。そし..
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See You Lodge―夕暮れ
 夕食までたっぷり時間がある。アンナプルナⅠが良く見える場所を探しながらゆっくり歩く。土地の子供に「ナマステ～」と声を掛ける。「ナマステ」と言いながら恥ずかしそうに走り去る。カメラをぶら下げたトレッカ..
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トレック中
今日はトレック最終日。一旦カリガンダキ川を離れ、小さな峠を越え、集落をいくつか通り、今まで見てきた山々を別角度から眺めながら歩き、再びカリガンダキ川に戻ってガーサ村を目指しています。あっちこっちにカメ..
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タサンロッジ―おやっさん
　　　　　　　　　　　　　　　名前は「トラチャン」、タサンロッジのオーナーでもちろんネパール人ですが、日本語がとても堪能です。夕食後、彼は日本語で語りだした。彼：「実は、私は高山病になったことがあるヨ..
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タサンロッジ―ダウラギリアイスフォールへ
午後になり少し雲が出てきたが、気になるほどではなくアクセント程度だった。早めにロッジを出て、モレーン台地と思われる所まで登ってきた。緩やかになった斜面の上にアイスフォールが迫り、その奥にダウラギリⅠの..
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Hotel OM'S One ―羊
通りに出ようとしたら、羊さんご一行のお通りだった。見ていると、地元の車は待つ事なく、時々クラクションを小さく鳴らしてゆっくり群れの中を進んで行く。羊も慣れたもので、車の進み具合にあわせて少しづつ道をあ..
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Hotel OM'S Home―ロビー
ホテルという規模ではないけれど、フロント前には小さいながらもロビーがあり、ガイドブックからの情報よりも居心地は良さそうだ。これから行くジョムソン街道は各村々に宿泊施設があり、当たり外れはあるが不便は感..
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Hotel OM'S Home―ジョムソン
今朝一番のフライトで着いたばかりだ。門をくぐり玄関前のテーブルに陣取って、紅茶を注文した。前山の上に、アンナプルナ山群北西の端に位置するニルギリ（７０６１ｍ）が朝の光を受けていた。今は隠れて見えないが..
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フィッシュティルロッジ―ポカラ
遅い午後、神の山マチャプチャレを眺めている。カトマンズから２００ｋｍほど西のポカラに移動して、フェワ湖の湖畔にあるロッジに今夜の宿を取った。アンナプルナレンジの一番南に位置するこの山は７０００ｍにやや..
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サンセットビュウホテル―カトマンズ
かなり無理やりだったが、１０月から１１月にかけて１０日ほどの休みを手に入れた。さて何処に行こうか。この時期、日本アルプスは冬到来で、私などが入る隙間などあるはずもない。迷った末にたどり着いたのが「乾期..
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唐松岳頂上山荘―小屋閉め
すでに窓は雪避けの覆いに塞がれていました。たくさんの登山者達に、喜びや安らぎを与え続けた小屋は、もうすぐ半年の眠りに着きます。いま忙しそうに働いている小屋番やスタッフ達が、小屋締めを済ませ下山する来月..
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唐松岳頂上山荘―居眠り
寒さに追われて頂上から駆け下りてきた。食堂には、私のためだけにあるような石油ストーブがポツンと置いてあって、軟らかな熱を放っていた。持参したオニギリと注文した熱々のラーメンをたいらげてしまうと、急に眠..
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