ペギラによってウルトラシリーズにデビューした芸術家 ~形態学的怪獣論19
昭和40年。『ウルトラQ』の製作が半ばを過ぎた頃、美術部門強化のため招かれた成田亨氏が最初に手掛けたのは、井上泰幸氏デザインのペギラの引継ぎ作業だった。大先輩に敬意を表してか、このとき成田氏が改良した..
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成田怪獣デザイン最後の輝き ~形態学的怪獣論15
イカルス星人は、堂々たる悪役として申し分のない面構えをしている。ペスターを思わせるコウモリ顔。洗練されているが、どこか愛嬌を感じさせる顔である。丸い眼球の直前に配置された眉毛のような構造が、アクセント..
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宇宙人が連れてきた宇宙怪獣たち4 ~形態学的怪獣論14
四脚の決定版は、ギラドラスのあとに現れた。シャドー星人が操る獅子の頭を持つ芋虫怪獣ガブラは、まさしく四脚の正統な伝承者である。
芋虫の体節のように几帳面に分割された尾などは斬新だが、長く伸びた前..
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宇宙人が連れてきた宇宙怪獣たち3 ~形態学的怪獣論13
シャプレー星人の操るキラドラスは、地底の溶岩の熱に耐え、核物質ウルトニウムを食うという設定そのままに、まさしく地底の「黒」と燃え上がるマグマの「赤」を体現している。
ビッシリと全身を覆う四角形の..
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宇宙人が連れてきた宇宙怪獣たち2 ~形態学的怪獣論12
放映開始直前の媒体(雑誌など)では、エレキングは終生のライバル・カプセル怪獣ミクラスと常にセットで紹介されていた。ミクラスは、あらゆる点でエレキングをみごとに補完した。白に対するこげ茶、洗練に対する泥..
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