ちょこっと短歌
年老いて心たひらかにありなんを能はぬかなや命いきむため 茂吉
老身はひたすらにしていひにけり群鳥とともにはやく春来よ 茂吉
いつしかも日がしづみゆきうつせみのわれもおのづか..
タグ: 和歌三神(人麻呂、住吉、玉津島明神) 腰折れ 吉井勇 空穂 明恵上人 西行 棚橋桂子 牧水 茂吉
短歌的抒情覚書 3 (その3)
私はすぐれた短歌が、さまざまな否定的側面を持ちつつも、その
内にすぐれた抒情をひそめており、そしてそれは新しい抒情へと発
展し得る可能性を持っているものであることを茂吉の一首..
タグ: 茂吉 赤光 否定的側面 非常な楽観論
短歌的抒情覚書 3 (その2)
めん鶏(どり)ら砂あび居(ゐ)たれひっそりと剃刀研人(かみそりとぎ)は過ぎ行きにけり
山川のたぎちのどよみ耳底にかそけくなりて峰を越えつも
こらへゐし我のま..
タグ: 茂吉 渡辺直己 長塚節 めん鶏ら砂あび居たれ 合目的簡潔性 三十一音字音数律
短歌的抒情覚書 2 (その2)
これらの三点は短歌を具体的に論ずる際にどれもゆるがせには出
来ぬものであろう。しかしとりわけ主要な問題点は、短歌が「今日
の吾人を十分に写し出す力」を持つものであるのかどうか..
タグ: 滅亡私論 今日の吾人 写し出す力 啄木 紫舟 プレハーノフ 茂吉