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図書館のトリビア [本のよもやま]

図書館のトリビア
「昔の図書館の棚は内容がバラバラの本が一緒に並んでいた」

つまり、「医学書」の横に「天文学」の本が置いてありその横に「詩」が置いてあるなんてこともあるわけです。

もっとも、閉架式(利用者が直接に書架(本棚)へ行けない)の時代の話で、欲しい本は目録で探し、図書館の人が取ってくるので関係ないわけですが。
→現在でも全くないわけではない(もちろん閉架の書庫ですが)

ちなみにこの方式を「固定式配架」と言います。
どうして固定か?

原則、図書の受入順、大きさ順に機械的に並べていくからです。

つまり、ある書架(本棚)のある棚に本を並べたら、新しく本がいくら入ってきてもその位置のまま動かさない。
どんどん、その後に置いていかれるだけなんです。

こうすると、見た目がきれいですし、無駄なスペースを開けない(余裕を持たせない)で良いので経済的なわけです。

しかしながら、今日のように開架式になると、使いにくいですよね、それで
「移動式配架」に変わったわけです。
どうして移動?

基本、特定の分類法によって分類されてそれぞれの書架(棚)へ並べられます。
新しく入ってきた本はその間、間に入っていくため、ずれていくわけです。
詰め詰めに並べていると、新しい本が割り込んできた時に後ろの本全部を移動させなければならないので、各分類毎に少しづつ余裕(空間)を持たせます。

ちなみにこの分類法にはNDC(日本ダンスクラブ)、、、じゃなくて、
NDC(日本十進分類法)というのがよく使われています。
公共図書館では99%の普及率だそうです。
図書館の棚の横に、「哲学」とか「歴史」とか書かれてますね、あれです。

でも近頃では、NDCの表現そのままではなく、「趣味」とか「暮らし」とか一般的な言葉で表現しているところも増えてきました。

それに、新着図書コーナー、季節や話題に関するコーナー(七夕、夏休み、サッカーなど)、児童書、文庫本や新書、大型本、参考図書(辞書や図鑑など)、AVコーナー、と分類法とは関係なく、いろいろな形で本が並べられています。
利用者への配慮、管理上の都合、利用上や美観上の観点からです。

だもんで、NDC(日本十進分類法)というのは(特に利用者には)あまり役にたっているとは思えません。
検索はタイトル名、著者名だけでなく、関連キーワードでもコンピューター(OPAC)検索できますからね。

しかし、ちょっとその仕組みを見てみると、意外に面白かったりします。

長くなりそうなので、次回に
ちょっとNDC(日本十進分類法)について書いてみたいと思います。


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コメント 4

kumoi

はじめまして^^
雲居と申します。
図書館司書の資格を所持していますが
全く働いた事が無いので図書館の仕組みについて
色々と勉強になりました。
ありがとうございました。
by kumoi (2006-08-24 23:10) 

YumYum

kumoiさん、いらっしゃいませ。
いやー!司書資格をお持ちですか。
「釈迦に説法」ですね。お恥ずかしいかぎりです。
続編もアップしますが、突っ込みなしということで(^_^;)
by YumYum (2006-08-25 20:03) 

図書館にもいろいろな変遷があるのですね。。
なにげなく見ていた分類にも深い意味がありそうで興味をそそられます。
NDC(日本ダンスクラブ)、、ププッ。。^^

このトリビアに、20へぇ〜!
続きも楽しみにしています。^^
by (2006-08-25 20:29) 

YumYum

フランソワさん、いらっしゃいませ。
NDC(な〜、どうしよ〜、こまったな〜)でもいいです!

20へぇ〜って、多いの?
by YumYum (2006-08-27 23:23) 

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