幻のベネチア魚食堂 イタリア味見旅 [イタリア]
仕事が忙しくなってきたせいか、軽めの読み物が続いています。頭を使う本も同時進行していますが、なかなか終わりません。
というわけで、私の現実逃避アイテムのうち三つ(旅、料理、イタリア)を含んだ本でしたので、すぐに読めてしまいました。
著者はフードジャーナリストの方で、編集の仕事をした後、フリーランスになったそうです。物を書く世界のことは良くわからないので、厳しいこともあるのだと思いますが、単純にうらやましく感じてしまいます。文章力を高めて、いつか私も旅の作家になりたいと密かに思っています。表現力が必要ですね。
著者は、ジャーナリストと言うこともあり、一つの都市だけでなく、ミラノ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネチアとバランスよく取材をして、友人を作って、食を楽しんでいるようです。在住の方の書くものとはまた違った面白さがあります。
また、イタリアの食の基本であるオリーブオイル、肉、魚、果物、パスタ、ピッツァ、そしてエスプレッソをはじめとする飲み物まで、さまざまなエピソードを交えて紹介してあり、入門編としては非常に質の高い本だと思います。
レシピもいくつか紹介されていますが、著者のお世話になったコレイン家のトマトソースというのがあって、今度試してみたいと思いました。昔は、トマトソースにはチーズはかけない(使わない)と聞いたことがあったのですが、実はトマトソースとチーズが意外とあうことが分かったのですが、レシピを知りませんでした。これはシンプルで、しかもチーズを使うものなので、一度試して、確かめたいと思います。
作り方は、
1.たまねぎとにんにくのみじん切りにして、チーズ(ペコリーノがよいがパルメザンでもよい)をおろしておく。
2.鍋にオリーブオイルを熱し、たまねぎをいためる。
3.たまねぎが色づいたらトマトを手でつぶして入れる。
4.10分したらバジルの葉っぱを入れて、さらに数分間煮込む。
5.チーズを入れてざっとかきまぜて、すぐ火をとめる。
6.パスタとあえてできあがり。
問題は、日本のトマトとイタリアのトマトの種類が違うので、うまくできるかどうかですね。
と、書きながらテレビをつけたらNHKでヴェネチア案内の番組をやっていました。偶然。
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