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プライドと偏見/試写会 [映画・DVD・TV]

プライドと偏見(原題PRIDE & PREJUDICE) http://www.pride-h.jp/ 2005年製作 米
監督:ジョー・ライト
出演者:キーラ・ナイトレイ  
マシュー・マクファディン
ロザムンド・パイク
公開は  1/14(土)~
*********************************************************************
試写会 12/21(水) スペースFS汐留

<ストーリー>
18世紀末イギリスの上流社会。 田舎町に住むベネット家の5人の娘。
母親が娘たちを資産家と結婚させようと躍起になる中、近所の豪邸に大金持ちの独身男性
ビングリーが越してきた。長女ジェーンがビングリーと恋仲になる一方、次女エリザベスは
ビングリーの親友ダーシーの高慢な態度に反感を抱く…。

<ここからネタバレあります>

この映画をひとことで言うと「ハーレクインロマンス映画版」、そう思って見ればラストも納得です。
設定が18世紀イギリス片田舎。当時の女性には財産権がなく「結婚」が一生を決める一大事で
あったことはわかります。娘を5人持ったベネット家は父親が亡くなってしまったらその財産(
領地・家屋敷すべて)は従兄弟で牧師のコリンズのものになってしまう。最悪は住む場所さえも
失ってしまうということも起こり得ます。父親は高齢、下の娘は15歳、母親の躍起になる姿も
わからなくはないですが、デフォルメがきつく少し不快。ダーシーの家との違いを明確にするため
だろうけれど、ベネット家が下品に描かれすぎ。娘を思うあまりの母親の行動にも共感できず
結婚しか考えないように育てられた年下の娘たちもばかっぽく可哀想。
田舎の屋敷の生活やその良さをもっと丁寧に描いてほしかったという気持ちが強く残った。
エリザベスがキャサリン夫人(ダーシーのおば)とやりあうシーンは小気味よいテンポと台詞で
とても楽しめる。最初はキャサリン夫人の屋敷、次に深夜エリザベスを詰問しにベネット家を
訪ねてきた夜の会話。(キャサリン夫人にも娘1人しかいないので相続人のダーシーと娘が結婚
してくれないと困るという事情がある)あからさまにエリザベスを侮蔑するキャサリン夫人の迫力
たぶんその時代の女性としてはめずらしいくらい凛と自己主張するエリザベス。私だったら悪いこと
なにもしてなくても謝っちゃいそうな夫人の叱責にも毅然とした態度で主張できるのは素敵。
エリザベスとダーシーのすれ違う恋心が中心だが身分差別のような台詞もあり受け止め方は
いろいろだろうと思う。

オール・イングランド・ロケで撮影され、その美しい自然や実際に16世紀から18世紀末にかけて
建てられた国内有数の豪邸や、その豪華絢爛たる壁画・天井画・彫刻・家具など室内美術も
見逃せません。 ベネット家に使われたのは17世紀に建てられた庭園が有名なグルームブリッジプレイス。ネザーフィールドの館(ピングリーが借りた)は、400エーカーの壮大な屋敷バジルトンパーク
キャサリン夫人の屋敷は16世紀のバークレー公爵の屋敷(イタリアの美術家の手による天井画が
見事!)お屋敷探訪としても大変興味深く楽しめる作品です。

原作はこれ↓

高慢と偏見〔新装版〕

高慢と偏見〔新装版〕

  • 作者: ジェイン・オースティン
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2006/02/04
  • メディア: 文庫


高慢と偏見 上   ちくま文庫 お 42-1

高慢と偏見 上 ちくま文庫 お 42-1

  • 作者: ジェイン オースティン
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫


高慢と偏見 下   ちくま文庫 お 42-2

高慢と偏見 下 ちくま文庫 お 42-2

  • 作者: ジェイン オースティン
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫


プライドと偏見

プライドと偏見

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/30
  • メディア: DVD


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コメント 12

toe

こんにちは。

コメントありがとうございました。
私は、ダーシーとエリザベスの恋にどっぷりハマッて観てしまいました。
が、確かに、おしゃべり好きのお母さんや、色男命の妹にはゲンナリしました。

しかし、お屋敷はどれも見事でしたね。
観ているだけでもウットリするような、贅沢な豪邸でした。
もっと観たかったですね。
by toe (2006-01-02 12:44) 

Ren

toe さん、TB&コメントありがとうございます☆
エリザベスに感情移入して恋にハマって見た方が楽しいですよね。
私は変に冷静になってしまって・・(笑)コリンズ氏のキャラもすごかったです。
お屋敷は本当に見事!現地では観光で見学もできるようなので
ぜひ一度行ってみたいです。
by Ren (2006-01-03 08:56) 

ロイ from 週末に!この映画!

コメントありがとうございました!
いつまでたっても女心を理解できない私は、主人公に感情移入できる確率はかなり低いと思われます・・・・
代わりにあの伯爵みたいな男の人に?
うーん、伯爵なんてもっとわかんない・・・
by ロイ from 週末に!この映画! (2006-01-07 18:15) 

Ren

ロイ from 週末に!この映画.. さん、TB&コメントありがとうございます☆
私にとっても「女心」は永遠のテーマです。
エリザベスにもダーシーにも感情移入できませんでした。う~ん。
by Ren (2006-01-08 09:40) 

ビンゴ

 TBありがとうございました。

 いつの時代でも自分をもつこと、そして相手を思いやりながらもしっかりと主張することはかっこいいですよね。
by ビンゴ (2006-01-21 20:43) 

Ren

ビンゴさん、コメントありがとうございます☆
相手の立場や身分にとらわれず、卑屈にならず、
でも思いやりの気持ちをもって必要なことは自己主張する・・・・
エリザベスのかっこよさですね。
現代でも必要なことですがなかなかできないんですよねぇ。
by Ren (2006-01-21 20:55) 

jamsession123go

jamsession123goです。
ブログへコメントありがとうございました。
jamsession123goもBBCのテレビ版を是非みたいと思っています。
このブログにいただいたコメントでは、まだ、レンタルのなっていないという可能性もあるらしく、じっくり待ちましょうかね。
映画の話だけで得なく、音楽やパソコンのことなどいろいろ書いていますので、また、ブログへお越しください。
お待ちしています。
by jamsession123go (2006-01-28 20:09) 

Ren

jamsession123goさん、お返事ありがとうございます☆
TV版を見る前に原作も読んでみたいな~っと思っています。
できればレンタルで見たいですから私も待ちます。
またお立ち寄りくださいね!
by Ren (2006-01-29 08:20) 

hary

あ~なるほど!いいですね~昼ドラちっく。結構どろどろな感じでね!
破局が!駆け落ちが!ジャジャ~ンでまた明日、みたいな♪
by hary (2006-05-02 11:27) 

Ren

haryさん、TB&コメントありがとうございます☆
今日「あなたなんて嫌い」明日「やっぱり好き」・・・続く・・・
~2人は困難を乗り越えて結ばれるのか!?~
BBC版も見たいけど、日本の昼ドラでも作ってほしいお話です。
by Ren (2006-05-03 08:53) 

kimion20002000

tbありがとう。
ハーレークインは、「ロマンス」の原型を再整理したものですからね。まさしく、この文芸作品には、「ロマンス」の原型がもれなく、つめ込められています。
by kimion20002000 (2006-08-05 02:04) 

Ren

kimion20002000 さん、TB&コメントありがとうございます☆
原作の雰囲気をとてもうまく生かした作品に仕上がっていますよね。
もちろんベタベタですけど(^^)
by Ren (2006-08-08 06:32) 

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