チェコ国立プルゼーニュ歌劇場/カルメン

チェコ国立プルゼーニュ歌劇場（THE J.K.TYL THEATER IN PILSEN）
G.ビゼー　「カルメン」全4幕･原語上演･日本語字幕付き
９月８日（木）18：30　上野　東京文化会館
****************************************************
管弦楽：チェコ国立プルゼーニュ歌劇場管弦楽団
合唱：チェコ国立プルゼーニュ歌劇場合唱団
芸術監督：ヤン・ズバヴィテル
首席指揮：イジー・シュトルンツ
カルメン：ガリャ・イブラギモヴァ　ホセ：ヤン・アダメッツ
エスカミーリョ：ダリ・モル　ミカエラ：ヴァレンティナ・チャヴダロヴァー
****************************************************
1865年創立。チェコ及びボヘミア地方を代表する歌劇場の一つ。
ピルゼンビールで世界的に知られるプルゼーニュ市。年間20万人もの入場者数を誇る。
名作オペラだけでなく毎年15以上もの新作を上演し、月曜を除く毎日２演目を上演し続けている。
1999年チェコのベストステージに与えられるアルフレッド･ラドク賞を受賞。
秋の国際シアターフェスティバルの開催地でもあり多くの政治家や文化人が頻繁に訪れる土地。
初来日は２００２年、以後毎年来日、本公演は３回目の引っ越し公演。

暗く静かになった客席、オーケストラボックスの灯り、指揮者の登場。拍手、拍手拍手。
第一幕の前奏曲の始まり、ドキドキする。どんな音が響くのだろう。
「たけしのＴＶタックル」のオープニングが頭に浮かんできてしまった、雑念よ去れ～！
心の中であれこれ想像したよりも、ずっと優しい始まり・・・・しなやかで優しい。
でもしっかりと地に足がついているというか芯の強い、来てよかった♪

ひ弱な伍長さんのホセが好みなのですがいつも期待は裏切られます。
熟練のソリスト陣というだけあってまたもや迫力のホセ､太鼓腹じゃないだけいいか。
肉付きのいい上半身に大きめの顔、ヒゲ、よく言えば舞台栄えするタイプ。
声の張りもあるしあまり大きく歌いすぎないのもいい、表情が豊かなのがすばらしい。
３幕のカルメンの心変わりを責めるところの身をもち崩したダメ男ぶりや
ラストのカルメンを刺してしまったあとの嘆きの表情がすごくいいです。演技派です。

カルメンは背があまり高くなくてどちらかというと、ちょっとぽっちゃりさん。
山本リンダに似てる気がして、これもまた頭から離れなくなってしまいました。
迫力の歌声で、存在感ばっちり、演出的にあまり激しく踊らないみたいですが
「トゥ　ラララ～♪」と迫られたらやはりいちころという感じでしょう。

スニガ（上官）はショーンコネリー似のすらっとした方で低音の魅力。
エスカミーリョはかぶっていた帽子を投げてびっくり。。スキンヘッド！
ツルツル頭の闘牛士ってワイルドすぎませんか？髪の毛はあった方が安全でしょ。
登場時の衣装は黒系で地味目ですがまたいいお声で、足長くて、カッコいいんです。
今回一番上手、と思ったのはミカエラ。聞かせどころが多いのもありますが
ホセを想う気持ちと田舎のお母さんの気持ちを重ねて、切々と歌うんです。

平日の夜公演ということだからでしょうか？第一幕第二幕を休憩なしの通しで上演
２０分休憩、第三幕第四幕と続けて上演でした。幕を下ろして超特急で舞台変。
ガタゴトガタゴト・・・　奥行きを感じさせるセットなのに早変わりです。

私が予習に使っていたのは他の歌劇場なので演出的に違う部分が多少あって
あれ？ここは歌があったよね？合唱は省略？と思ったりしつつ、人数の関係？
でも十分に楽しむことができました。予習したのと同じものはないので、こちら↓

ビゼー:歌劇《カルメン》全曲

• 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
• 発売日: 2006/06/07
• メディア: DVD

ビゼー:歌劇「カルメン(全曲)」

• アーティスト: マゼール(ロリン), ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団, モッフォ(アンナ), コレルリ(フランコ), カプッチルリ(ピエロ), ドナート(ヘレン), オジェー(アーリン), ダム(ヨセ・ファン), ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団, ビゼー
• 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
• 発売日: 2006/08/02
• メディア: CD

コメント 2

こんばんは。
また観たんですね～、カルメン。
リンダ似のカルメンに、迫力のホセ（笑）。
帽子の下がハゲは、ネタなんじゃないんですか？
ここ、笑うとこよ！とか言って～。
by (2005-09-09 21:31) 

ツルツルなんですが一番のイケメンでしたよ（笑）
カルメンじゃなくてもホセと比べたらエスカミーリョに行くと思うわ～。
今年はチェコの地方歌劇場公演を続けて観たけど、それぞれ違うのよ～！
演出はもちろん舞台セットや衣装の雰囲気、歌詞。
毎回新鮮な気持ちで楽しめるので、また行きたいです♪
by Ren (2005-09-10 06:34)