嗤う伊右衛門/感想

「嗤う伊右衛門」
監督 ： 蜷川幸雄　原作：　京極夏彦
出演 ： 唐沢寿明　小雪　椎名桔平　香川照之　池内博之　六平直政　井川比佐志　藤村志保
2004/東宝

夏は怪談ものでしょう、巷説百物語の「又一」繋がりで原作「嗤う伊右衛門」も読んだので
一年に数回しか行かないレンタル屋さんへ・・・ワクワク。
あれ？「暗い」全体として暗い、うちのＴＶの調子が悪いのかと思っちゃいました。
時代的な雰囲気を醸し出す効果はあると思うのですが暗いと見ずらいんですよね。
登場人物が多く、人間関係も入り組んでる上に台詞が聞き取り難いんです。
原作を読んでるので話にすぐ入れましたが、ちょっとわかりにくいかも。
監督 の 蜷川幸雄氏は映画化しにくいと言われる京極氏の原作を大変尊重していて
場面のイメージも台詞もそのまま使ってます。原作のイメージを壊してないので◎（二重丸）。
ラストの現代の四谷の風景はなんでだかわかりませんでしたが。

唐沢寿明の伊右衛門、小雪のお岩さんは、いい感じですね。
笑ったことのない夫と超勝気な妻、唐沢さんもう少し背が高いとなおいいんですけど。
小雪と同じくらいに見えますよね。「正しい」ことがよい結果を生まない悲恋。
椎名桔平の悪役もいい感じ、「悪い男」も見た目が大切「美しく残忍」というのは
古今東西悪役の一つの型です。伊藤様のお屋敷の座敷の巨大な花瓶がいい感じ。
襖なども凝っててお金持ち～！を顕著に表していました。
又一、すごく楽しみにしていたのに・・・汚い。香川照之はいい役者さんだと思うけど
ちょっと違ったなぁ。この話での又一は後手後手でいいとこなしです。

京極夏彦氏の原作「嗤う伊右衛門」は四谷怪談を借りての究極の愛のお話。
妻・夫・娘・父・兄・妹・・・愛が重すぎます。

嗤う伊右衛門

• 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
• 発売日: 2004/07/23
• メディア: DVD

嗤う伊右衛門

• 作者: 京極 夏彦
• 出版社/メーカー: 中央公論社
• 発売日: 1997/06
• メディア: 単行本

コメント 6

こんばんは～。
これ結構良かったですよね。
＞「悪い男」も見た目が大切「美しく残忍」・・・
は、もうお約束ですね（笑）。
伊藤さま、本では最悪でしたが、桔平さんはステキ♪
by (2005-09-03 20:36) 

画面が暗いのがちょっとひっかかるのよ。でも昔の夜は暗いからね。
幼少時から怪談時代劇は見慣れてるから少々グロくても大丈夫。
昔のＴＶの怪談ものもけっこうグロいのありましたよね～。
蜷川さんは1981年にも四谷怪談を撮ってるんですよね。好きなのかな？
萩原健一 （伊右衛門）関根恵子（いわ）夏目雅子（そで）石橋蓮司 （直肋）と
かなり豪華な配役じゃありませんか！?
by Ren (2005-09-04 07:46) 

あ～、ショーケンの伊右衛門、覚えてますよ。
あれも蜷川さんだったんだ・・・。好きなんでしょうねぇ。
今、天知茂がワルい伊右衛門をやった四谷怪談を探してるけど、
古すぎて見つからないんです（笑）。
by (2005-09-04 08:44) 

ショーケンの悪悪ぶりもかなり堂にいってましたが
>天知茂がワルい伊右衛門
うわぁ～いいですねぇ。私も見たいな。ＴＶ用ですか？
by Ren (2005-09-05 06:51) 

うめさんを演じていた女優の名前は？
by うめ？ (2006-01-05 04:55) 

うめ？さん、はじめまして！ご質問ですが・・たぶん松尾玲央さんという方じゃないかと思います。
by Ren (2006-01-05 07:51)