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宗悟寺(埼玉県東松山市大谷) [歴史散歩]

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 山門に至る参道(2012年6月16日撮影)。埼玉県東松山市の北部大谷(おおや)は比企一族などの伝説も多く残る地域です。
 宗悟寺(そうごじ。曹洞宗)は比企氏ゆかりのお寺の一つではありますが、正式には旗本である森川氏俊が建立した森川氏の菩提寺です。比企能員(?〜1203)や源頼家(1182〜1204)の長男一幡ら比企一族が北条時政らに滅ぼされた比企氏の乱(1203年)では能員の娘で頼家の妻の若狭の局も亡くなったとされていますが、この地の言い伝えでは若狭の局は乱後この大谷の地に落ちのび、比丘尼山の近くに頼家を弔う大谷山寿昌寺を建立したということになっています。そして1592年に大谷を知行地とした森川氏俊がこの地に寿昌寺を移して扇谷山宗悟寺として再興したと伝えられています。
 なお宗悟寺には若狭の局が持ち帰ったとされる頼家の位牌があるそうです。sanmon.jpg
山門。
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歴史散策が楽しい大谷地区。宗悟寺の近くです。

■参考資料

『新版角川日本史辞典』朝尾直弘・宇野俊一・田中琢、角川書店、1996年
『埼玉県の歴史散歩』埼玉県高等学校社会科教育研究会、山川出版社、2005年
『中世武蔵人物列伝』埼玉県立歴史資料館編、さきたま出版会、2006年3月15日

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