五箇山菅沼合掌造り集落（富山県南砺市上平） [歴史散歩]
東海北陸自動車道の五箇山インターチェンジを降り、国道156号線を高岡・砺波・城端方面に向かい、しばらく走ると左下に合掌造りの集落が見えてきます。集落内への一般車の乗り入れは禁止されているので、駐車場に車を停めてから集落に入ります。
越中五箇山菅沼（すがぬま）集落は、9棟の合掌造り家屋が現存している集落で、国指定史跡・世界遺産・重要伝統的建造物群保存地区です。9棟の合掌造り家屋の内2棟（民俗館・煙硝館）が一般に公開されています。
■「合掌造り」とは？
合掌造り集落は岐阜・富山県の県境の山々の水を集めて流れる庄川（しょうがわ）に沿って開かれた集落で、豪雪地帯に適応した合掌造りという特異な形態の住宅様式が見られます。合掌造りの屋根は雪が滑りやすいとされる約60度の勾配で、組み立てる際には釘やかすがいなどを一切使いません。二階より上の階（アマと呼ばれます）では養蚕が行われていました。
内部が公開されている民俗館。山村での生活用品などが展示されています。
内部が公開されている煙硝の館。煙硝とは火薬の原料のことで、かつて加賀藩政時代に加賀藩に納められていました。
ここでは、この煙硝についてわかりやすく学ぶことができます。（2006年3月29日）
■参考資料
『文化財探訪クラブ12史跡を歩く』石井進・増渕徹監修、山川出版社、2000年
『富山県の歴史散歩』富山県歴史散歩研究会、山川出版社、1992年
突然申し訳ありません。
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by ぶろぐひろば (2006-05-09 02:56)